図書館に行くと、英国文学コーナーを いつもウロウロしている私ですが、
表紙の美しいクレージーキルトと、
ラークライズという耳慣れない言葉に誘われ、借りたこの本。
これが、なんとも素敵な本でした!
物語の舞台は、19世紀のイギリスの農村。
貧しくとも、豊かな自然に囲まれ、気骨あふれる暮らしを送る人々・・・
登場する人物は、映像を見るかのごとく、活き活きと描かれ
日常の細やかな描写にも、知らずに引き込まれます。
実はこの本、イギリスの教科書には必ず登場するのだそう。
シンプルに、けれど丁寧に繰り返される毎日が
それだけで美しいドラマのように思われます。
好きな人には、たまらない本でしょうね。
残念ながら、すでに絶版。早速、古本を注文しました。
ちなみに、ラークライズというのは、物語の舞台である村の名前。
こんな小さな花束を摘む、子供たちが暮らしたのでしょうか・・・。
古いお屋敷の話も好きですが、
清らかな自尊心を掲げながら
つましいながらも幸福に送られる風景は、
心に明るい光をともします。
検索してみると、翻訳された石田英子さんのページを見つけました。
何故、表紙がクレージーキルトなのだろう?と首をひねりましたが、
その訳が、こちらのタイトルで分かりますね。