古典文学では、
ショックを受けた淑女が失神するという場面によく出くわします。
お芝居や古い映画などでも、ちょっとわざとらしく気絶する シーン、
結構あると思うのですが、現実では滅多に目にすることはありません。
もしあるとしたら、ショックを受けるというより、貧血で・・・かな?
なんてことを、今日、病院で片耳のピアスを空け直し、
貧血で倒れてベッドに寝かされた娘を見ながら、考えていました。
唇まで真っ白だったわ・・・。
実は私も、初めてピアスを空けた20年ほど前、
同じようにして病院で倒れたのでした。
「そこまでして、お洒落したいんかね~」と、年配の患者さん達が
ヒソヒソとささやきあっているのを、意識の遠くで聞きながら(恥)。
意外なことに、娘は貧血になるのが今日が初めてだったらしく、
「砂嵐が現れて、真っ暗になってん!」と後で語っていました。
私は貧血の常連?で、採血のときなどは必ず一瞬意識を失い
気がつけば看護婦さんに抱きかかえられている、という感じなのですが
10年前の母のペースメーカーの手術の説明を受けている時も、同じく貧血になり、
これまた一緒に来ていた兄も気分が悪くなり、
母だけが気丈だったという、情けない笑い話もあるくらいで・・・。
古典文学での気絶は、どちらかというと、優雅さが漂っていて、
当時の年頃の女の子たちの憧れのように語られるのですが、
実際は、それどころじゃないのだということを、
今日、我が娘も思い知ったことでしょう・・・。
この暑さ、しっかり鉄分を摂りたいものです!