「大量のあまり糸を、ドミノ編みでベッドカバーにしてしまおう!」と
やり始めたのが、なんと4年前!
ほとんど放置してあったものを、ベッドカバーは諦め、せめてひざ掛けに・・・と
先週から出してきて、編んでいました。
ひざ掛けの大きさなら、あと少し編み足せば十分だったのです。
やっと今日モチーフが編み揃いました。
数えてみると120枚。
10号針なので、糸も重くて・・・。
まだ完成ではないのです。
これから、まわりをぐるりと何段か鉤針編みを。
ソファーに広げると、ちょうどよい大きさ。
この炬燵カバーのような田舎臭さが、嫌いじゃない・・・。
赤・ピンク系は、私の衣類になったものの残り。
パートナーのセーターや、 娘が小さい頃のカーディガンの残り糸もあり、
どの四角を見ても、「あの時編んだ、アレや!」と、思い出せます。
編むということは、それだけ時間と丹精を込めて毛糸に触れ、
相手を思い、仕上げて行く仕事、
その折々の出来事なんかも、ふと蘇るのです。
あぁ、これは娘が入院していた時、付き添いつつ編んだやつだな、とか、
こっちはみんなの手袋の糸、だとか。
そんなふうな思い出が、こうやってひとつのものになるのも悪くない。
ひっくり返すと、まだ糸始末も残っている!!
ぎゃ~っ!
思えば、父への最期の贈り物も、これでした。
普段なら訳もない編み物が、当時は身体がいうことをきかず、
苦しい苦しい作業だったなぁ。
「なっちゃんのくれたテブクロ、点滴の時、かけてるよ、あったかいよ、ありがとう!」
これが、父の最後の言葉。
頭部に出来た癌だったので言葉を探すのも大変で、
ひざ掛けを手袋と言ったりして・・・。
三年が経とうとしている今も、愛情深い声は耳に残っています。