二年前のことになりますが・・・
有馬温泉に向かう途中、西宮での四谷シモンの人形展に立ち寄ったことがありました。
初めて四谷シモンの人形に出会ったのは、澁澤龍彦の本の中。
十代の多感な頃だったので、大きな衝撃を受けました。
(・・・シブサワの紹介するものには、ほとんど何にでも衝撃を受けていたのですが。)
自分で人形を作るようになってからは、
私の作りたいのとは、またちょっと違うように感じられ、
昔のような興味は無くなっていたんです。
それが、たまたま催されていた展示で、
むしろ人形よりも添えてある作者の言葉が深く響き、
家でゆっくりと読み直したくて図録を購入。
それが、確かに買って帰ったのに、どこかに行って見つからない!
この二年、思い出しては本棚やあちこちの扉の中を探し回っているのです。
そして今日も。
あるはずの無い母の本棚まであら捜ししてみましたが、行方不明。
改めて買おうかとも考えるのですが、
買うと絶対にどこかから出てくるような気がして。
お~い、どこいったんだ~!!
ものを作り出す人の言葉は、その人そのものが出るのでしょうね。
面白いな、と思います。
考えて上手く話すというより、滲み出たり、迸ったり。
そんな言葉を発するには、まず、忘れるくらいのながい時を
作品と向き合い過ごさなければならないでしょう。
上の画像は、大谷美術館をぐるりと囲むお庭より。
ウサギがいたり、なかなか良いところです。
~追記~
この日記を書いた後、もう一度家中の怪しいところを探してみたけれど
やはり図録は発見されず。
一生懸命探しているのは、今の自分に必要だからかも、と
アマゾンの中古美品を購入することにしました。
どうぞあとで出てきませんように。
この日記を書いた後、もう一度家中の怪しいところを探してみたけれど
やはり図録は発見されず。
一生懸命探しているのは、今の自分に必要だからかも、と
アマゾンの中古美品を購入することにしました。
どうぞあとで出てきませんように。