「好きそうな映画、スカパーでやってるで!」
母からのふれこみで、録画していた 「Bright Star」。
好きそうというのは、洋裁好きな女の子が出てくる英国映画ということで、
これはもう、見るしかない!
話の筋に関しては、なんの予備知識も無く見始めましたが、
ストーリーは、詩人ジョン・キーツと恋人のファニー・ブローンの伝記でした。
18歳のファニーが詩人キーツと出会い、恋に落ち、
最後はキーツが結核にかかって、療養先のイタリアで逝ってしまうというのが大筋。
ファニーという女性は 自分のデザインしたドレスを縫うことを生きがいにしていて、
物語も、熱心に針仕事をしている場面から始まります。
こういった丁寧な手仕事の描写はとても美しくて、グッと高まる期待。
1800年代のイギリスの田園風景は、それだけでも心奪われます。
全体的には、楽しめました。
ただ、ファニーを演じた女優さんは好みじゃなかったなぁ・・・
なんというか、逞しすぎたのです。
もう少し、繊細さが欲しかったわ!
一方、キーツ役の青年は、大変繊細で素敵でした。
物語の随所に登場する、ファニーの作ったドレスも、
ちょっと微妙だったのが残念。
「こんな三段の襟は、誰もつけていないのよ!」という舞踏会のシーンでも、
そのお手製の襟さえ無ければなぁ・・・と 見ていて思ってしまう。
特にこのピンクのドレスは、風景と違和感が・・・!
結構長くて大事なシーンだったのにも関わらず。
あっさりとした普段着の方が、よっぽどこの人に映えてよかった気がします。
けれど、 登場する妹と弟は、非常に可愛らしい。
まるで、おとぎ話に住んでいる妖精のよう。
ファニー役の女優さんには、すっかり辛口になりましたが、
そんなに悪い映画ではありません。
現に、録画を消去しようとは思いませんもの。
またいつか、見ることでしょう。
こちらは実際のファニー・ブローン。
50歳の時の写真だそうですが、美しい人ですね。
この写真から窺える奥深さが欲しかったなぁ・・・。