買い物から帰宅すると、留守電のランプが点いていて、
祖母の介護施設からでした。
すぐさま折り返した母の声の調子を聴きながら、
急なことではなさそうだな、とまず安堵。
少し前から、ほとんど寝たきりになった祖母。
99歳という年齢からも、いつ何があってもおかしくないのです。
むしろ思うのは、よく今まで寝たきりにならずにいてくれたということ。
自室で昼寝をするようになったのもごく最近で、
それまではいつも車椅子に座り、広間で過ごしていました。
それが99歳の誕生日を迎えた後、ひと月ほどのあいだに体力が急激に衰え
ベッドの中でほとんどを過ごすようになり、随分と痩せました・・・。
食事もあまり摂らなくなって、好きなプリンを持って行こうにも
誤嚥で肺炎になる可能性が高いので・・・と、職員さんよりやんわりと制止が。
両大腿骨を骨折している祖母は、ベッドの上で寝返りが打てないので
褥瘡(床ずれ)防止のため、エアーマットを入れます、という電話内容でした。
レンタルだと月々五千円程度ですが、購入だと五万円くらい。
購入された方がいいかと思われるので、見積もりをとっていいですか?とのこと。
・・・なんとも微妙な話だろう。
調べてみると、エアーマットといってもいろいろあって。
もっと高いものもたくさんあるので、場合によっては
レンタルのマットの方が、高品質ということもあるのかしら。
祖母のこれから残された時間を予測するのが一番現実的であるけれど、
誰も言い出したくない、デリケート過ぎる問題。
けれど、そういうことも交えつつ、
率直に話し合うことも必要だと思うのです。
あれこれ頭を悩ませても、一番大切なのは
祖母が苦しい思いをせずに、この先を過ごすこと。
今日はそんなことを考えています。