アンティークのペチコートをほどき、材料として使おうと
まさに鋏を入れようとした時、Pennyという名前の縫い取りを見つけました。
こういうものを見つけると、急に鋏を入れずらくなり、
時代の流れと、今ここにある不思議を思わずにはいられません・・・。
地のシルクは、もうかなり裂けてしまっていますが、レースは大丈夫。
よくよく見ると、全て名前と同じ色の糸で、手仕事で縫い付けてあるので、
Pennyさんのお手製だったのでしょうね。
その昔、まさか自分のペチコートが、
海を渡り、日本に行くことになるなんて、考えもしなかったことでしょう。
今よりも、はるかに女性が純情だった時代でしょうから、
赤面どころじゃすまない大事件!?
レースを繋ぎ合わせる部分は、細かなフェザーステッチ 。
大切に作られた跡や、高級な素材から、
特別なドレスの下に、着用されたのだと思われます。
それにしても、昔の女性は、お裁縫の基礎がしっかりしています。
嗜みというものだったのですね。
Pennyさん、
レースは、ちゃんと人形のドレスとして生き返りますよ!
貴女の名前の縫い取りは・・・きっとどこかに取っておいて、
パッチワークのクッションのひと隅にでも、なりそうな気がいたします。