いつだったかの記念日に、自分自身に贈った本が、この「矢川澄子作品集成」。
手に入れた時、ちょっとしたエピソードがありました。
表紙を開いたところに記されたScoppe,Y というサインを
古本屋のご主人が、以前の持ち主の名前だと思い、
書き込み有りとして、安くしていたのです。
矢川澄子ファンなら、
彼女が「スコッペ」という愛称を持っていたことは周知の事実。
ということでこれは、サイン入り限定本だったのですから、
私は、思いがけない値段で、これを手に入れることが出来たという訳なのです!
そんなこんなで、
中身もさることながら、経路も忘れ難い一冊。
そして、矢川澄子という人の一生を思うと このサインを見るたび、
特別な感慨に打たれます。
一昨年のクリスマスに、皆で交換するのに選んだ本は
太宰治の御伽草子より、「カチカチ山」。
文庫で読んだ時は、あまりの面白さに、すぐさま2回読み直したほど!
怒られるかもしれませんが、太宰作品で一番好きなのがこれです。
パブリックブレインから出ている特別装丁。
私は単行本で持っていたので、この美しい本は人に贈りましたが、
誕生日にパートナーが同じものをくれたので、今も本棚にあります。
我が家は毎年、クリスマス会で本の交換会をするのですが、
今年は、どんな本を選ぼうか・・・
毎年この頃は悩みます。
本を愛するが故、妥協したくないけれど、
選んだ本は、 滅多に喜んでもらったことがありません(恥)。
今年は、無難路線で行こうかな・・・・・・(弱気)。