これは、近年にダ・ヴィンチの作であるとされ、世間を騒がせた
「美しき姫君」を、母が刺繍で刺したもの。
ポストカードほどの大きさですが、
中世の雰囲気が糸で表現された、私も好きな作品です。
これを刺している時は、母がかなり苦心していたのを思い出します・・・。
人物の顔を表現するのは、難しいですね。
糸は、いくら細いと云えども絵の具のように混ぜることは不可能ですから、
そう見えるように・・・と、いつも七転八倒するわけで・・・
そして母の針の進み具合が悪いと、
家族もそのとばっちりで、喪に服したように陰気になるわけで・・・・・・。
どの作品も、そんな母と、見えない私たちの苦労の紆余曲折の上に
出来上がるのですよ!ホントに!!
でも、出来上がりを見せられると、その傍若無人ぶりも全てを許してしまうのです。
汗や涙は一切感じられない、
美しさだけがそこに残っているからかもしれません。
こちらが、ダ・ヴィンチの「美しき姫君」
昨日、裏庭で 早くも彼岸花が咲いていました。
「百合の花が4本入っているみたいやねぇ。」と、母。
オキザリスやコリウス、赤葉の露草など、赤紫の葉に映えます。
関西は今、台風のさなか・・・。