桜も満開の関西。
我が家には、桜の木はありませんが、
ジューン・ベリーが今、たくさん花を咲かせています。
ジューン・ベリーは、その名の通りに初夏に甘い小さな実をつけます。
その頃になると、必ずと言っていいほど胸に渦巻くのが
サマープディングという英国のお菓子。
この実を使って・・・と画策いたしますが、いかんせん小さな木、
収穫の量もたかが知れています。
スーパーの冷凍のベリーを使うくらいなら・・・と
諦めたふりをしながらも、
また初夏が訪れると、木に覆いをかけてみたり、鳥を追い払ったり、
しばし逡巡の堂々巡り(恥)。
今年も大人気なくやるのでしょうか・・・?
今年も大人気なくやるのでしょうか・・・?
さて、我が家では桜代わりのジューン・ベリー の背後には
今の時期にぴったりな 「春、のぞく」という絵を。
日本画家、藤田哲也さんの作品です。
わずかに開いた厩舎の扉から、
馬が見つめるのは、春。
キャンバスの中の桜は、ほんの少しの分量でしかないのに、
あふれ出る春の空気を感じます。
私も、お馬さんと一緒に春をのぞくような ・・・
そんな、ほのぼのと美しい絵です。
そういえば・・・
滋賀展に来てくださった藤田さんのお母さま。
笑顔いっぱいでお赤飯をお持ち下さったことを、ふと思い出しました。
お赤飯も、桜色、ですね!
早春は過ぎ、じきに汗ばむような日が来ることを予感しながら、
そうなっても、絵の中の春をしばし楽しみましょう。