10/24/2012

格子柄



 褐色の肌のブリュのドレスにかかっています。

黒い肌の子には、大胆な格子柄を合わせたくて
準備していたシルクは、大丈夫、この子によく似合いそうです。

今日は、細いシルクのコードを作ったり、
どのレースをどんなふうに飾り付けるか思案したり・・・
見ごろの表地を、ちくちくと縫い合わせていました。

 シックだけど、はっとさせられる色とデザインが
自分の中で、いつも理想としてあります。
新しい人形が焼きあがると、「あの布!」と、
引き出しのシルク生地から、合わせたいものがすぐに浮かび
ベースとなるデザインも自ずと・・・
 
 このブルーの格子布を見た母が、
「こんなブラウス、着てみたい!」と言いましたが、
それが、思いがけない言葉でした。
今まで、作っていて一度もそんなふうに思ったことが無かった!
多分、この布はこの人形の為のもの・・・という
気持ちがまずあって、作っているからかもしれませんね。

 私が着られない色・デザインを、代わりに纏い、
表情豊かに語りかけてくれる、人形たち!


 


 格子柄といえば、英国のタータンチェックを即座に思い浮かべます。
これが、数え切れないくらいの種類があるのですが
それぞれに伝統の名前が付いていて、詳細な本もあるほど。

数年前、とても欲しいと思ったのですが、
もったいないかな、と一度は諦め・・・
今でもその本を開いてみたいと秘かに手繰らんでいます。