7/20/2012

天使



 ちょっとスレンダーな50cmのブリュ、
どうすれば、一番この子の個性が引き立つか
思案しながら作業しています。



 



宗教画に登場しそうな、天使のような雰囲気を持っているので
あんまりゴテゴテも似合わないだろうし、
どうしたものか・・・

自然に、愛らしく・・・




かぼちゃパンツは、いつも作っているのだと少し固いイメージなので
変化をつけようと思い、そうすると縫製法など、
いろいろ考えなければいけないことが増えるのですが、
なんとか思考錯誤しながら・・・です。

既にパンツには2種類のシルクを使っていますが、
更にもう一種類プラスする予定。
上手くいけばいいけど・・・。



 天使つながり、という訳でも無いのですが
久しぶりに更新の読了記録。

「アンジェラの灰」 フランク・マコート(図書館の本)




土屋政雄氏訳が読みたくて、図書館より。
借りてから、ピューリッツァー賞受賞の本だと知りました。

私はひねくれ者で、あまり賞ものの本は読まないのですが
偶然手にしたこれも 何かの縁・・・と読了。

作者の自伝で、1930年代のアイルランドが舞台です。
そこに暮らす一家の、壮絶な貧しさ。
父親は、働いたお金も失業手当も、全て飲んでしまう毎日。
子供は毎年のように増え、何人かは悪環境の中、天に召され
でも、生活は一向に変わらず、むしろ悪くなっていく。

そんな暮らしの中で、どうやって家族が食べて行くことが出来たのかというと
やはり、人情があったからなのです。
そういった部分にはホロリとさせられるけれど
後にイギリスに出稼ぎに行った父親が、そこでも家族に送金せず
酒ばかり飲んでいる姿には、怒りばかりがこみ上げます。

アンジェラとは、作者の母親の名前。
この上下巻の中では、作者が働いて家計を支えるようになり、
アメリカに渡るまでが描かれていて
その後の話は、「アンジェラの祈り」に引き継がれますが、
それを読むかどうかは、まだ迷っています。
見届けたい気持ちもあるのですが・・・


* と言いつつ、明日寄る用事があるので、図書館に予約を入れました。
やっぱり乗りかかった船、最後まで見届けよう。