衣装を作るとき、ビスクドールが発祥したヨーロッパの1800年代を意識するので
ストックしてある当時のドレスの写真や画像を、折に触れよく眺めます。
数年前はあんなに心奪われたデザインが、最早素通りのものとなったり、
もちろんその逆のパターンもあって、年月というのは面白いなぁと、つくづく。
ドレスを調べているはずが、だんだんと興味は写真全体に広がり、
もう今はここに存在しない人たちの表情を推し量りはじめて・・・。
古い写真の中で 永遠に封じ込まれた瞬間を見つめながら、
当時の空気をあたかも体感しているかのような、不思議な気分に浸っていました。
想像は尽きません。
新しいものより古いものにばかり惹かれるのは どうして?
全てが薄紙に包まれたように、繊細で美しく見えるからか、
もう決して戻らないものだからか。
そんなことを考えている今も、すぐに過去になってしまうのになぁ・・・。
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ジュモーが大方仕上がりました。
来週からは、また粘土と窯作業をやりながら、
合間に後回しになっている仕事をこなしていきます。