昨日より、先日お預かりしたアンティークブリュのマリー嬢のドレス作り。
型紙作りと裁断が終わり、
今日から縫製に入っています。
まだまだ縫い始めですが、
きっとお家の方が気をもんでいらっしゃるかも、と
ちょっとだけパチリ。
アクセントに、あずき色?を使っています。
Sさま、お風邪はいかがでしょうか?
お元気になっていただけるよう、可愛いドレスを作りますね!
さて、以前より気になっていたこの本、
「作家の家」は、同名で違う本(日本の作家の家を紹介)もあり、
そちらもとても良かったのですが、
こちらは他所の図書館から転送してもらいました。
海外の、作家のお宅拝見の本。
想像以上の豪邸が多かった中で、
一番心にのこったのは、冒頭のマルグリット・デュラスの家。
デュラスという人も、独特の魅力を持った人ですが、
この家に居る時は一人、書くという行為のために
時計も見ずに暮らしていたとありました。
でも、だからといって家をないがしろにしたわけでは全く無く、
文章と写真より、愛された家であったことがうかがえます。
入り口の扉が開いた時、庭が目に入った。
私は数秒間、見つめていた。
「いただくわ」と言った。
入り口の敷居を越えたときにはもう買う気になっていたのだ。
即刻、買ったわけだった。お金も即金で払った。
それにしても、家を見に行って、中に入る前に
「いただくわ」
とは・・・。
いっぺん言ってみたい。
この家は私が書くための家になった。
私の本はこの家から生まれた。
庭のこの光からも。
池に反射しているあの光からも。
こんなことが書けるようになるまで、20年もかかった。
上手くいえませんが、
胸が熱くなるような言葉で
本棚には有名な「ラ・マン」しかありませんが、
このくだりを目にしただけで、 他の作品も読みたくなりました。