桜がやっとほころんだ週末。
けれど気温が低く、風が冷たくて
しっかりと毛糸のセーターと厚手のカーディガンを着込んで
祖母の入居する、介護施設のお花見へ出かけて来ました。
うたた寝して待っていた祖母は、15日で96歳。
車椅子をおして外に出ると、
菜の花や野球をする子供たちに目を輝かせて・・・
花と子供の好きな祖母。
無垢なものが分かるのでしょうね。
歳を重ねると、皆そうなるのかもしれません。
お花見弁当を広げながら 最初はまだ大丈夫でしたが
徐々に風が強くなってきて
祖母も私も母も、「寒い寒い!」
やっとお弁当を食べ終えた祖母と
桜の下を一周して、帰宅。
「来年はもっと厚着してこないとね。」と話しながら
祖母の様子を見ていると、きっと来年もあるだろうなぁ、と
笑い合いました。
そういえば、一昨日の夜は老犬にさしかかったセラフィンに
「来年も元気に狂犬病の注射を受けようね。」
と言ったのでした! なんだか似てる!
こんな可愛らしい 桜の半幅帯があったのを思い出しました。
大きな人形に着物用に・・・とずっと前にもとめて
眠っていたもの。
春のテーブルランナーにいいかもしれません。
Checkered Lily (チェッカードリリー)が、咲きました!
昨年、蓼科でお土産に購入した球根。
名前通りの花ですね。
「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と言ったのは
梶井基次郎。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」 といい、
桜には美しさゆえに醸し出される恐怖というものが
あるのかもしれません。
まあ、そんな一面は文学の世界に置いておき、
待ちに待った桜を、ひととき楽しみたいものです。