ほんの束の間に流れたバッハを耳にして、
もっとこの人の音楽を聴いてみたい、と思ったのが、昨年のこと。
先日ふと思い出し、
ピアニストであるフランチェスコ・トリスターノについて
パートナーに尋ねてみたところ、
今年の誕生日の贈り物は、このトリスターノのCDでした。
このCDは、バッハとジョン・ケージの曲で構成されていますが、
これを選ぶところが、パートナーらしいところ。
冒頭の1曲はトリスターノの作、
続く若々しく軽やかなバッハ、そして、初めて美しいと思えたケージの音楽。
(私は、現代音楽は少し苦手なのです。)
最終曲のフランス組曲第一番は、
何か不思議なことをしながらの演奏なのでしょうが、
これがなんとも古ぼけたいい感じの録音でした。
クラシック音楽評論を生業としていても、
自分の意見を押し付けず、まずはどう思ったか、
いつも率直な感想を求められますが、
私の単純な感想を ふむふむと聞いてくれるのが、
パートナーのいいところです。
そして、このCDはとてもいい感じでした!
そうそう、トリスターノは、外見もなかなか雰囲気のある若者です。
関西で演奏会があるときは、是非出かけたいものです。
今日は少し暖かかったので、久しぶりに裏庭へ。
まだ寒々とした景色なのですが、
木々の枝には、春の兆し。
ちゃんと、季節は静かに準備をしているのです。