浅黒い肌の混血の人形を、ムラトーと呼びます。
やっと昨日、仕上がりました。
おでこを出したり、少し隠してみたり・・・
前髪だけで、随分表情が変わるものだなぁ、と
カメラのシャッターを切りながら、思います。
人間もそうですよね、各々の前髪の雰囲気は、
「まあ、いいや。」で片付けられないものがあります。
と言いつつも、いつも鏡を見ながら、「まあ、いいや!」と
適当にカットしている私・・・。
少しは人形を見習わないと(恥)。
それにしても、このムラトーのジュモーは、おでこ美人!
ジュモーは、赤ちゃんのような独特の手を持っています。
そこが細く美しい手のブリュやアーティーと大きく違うのですが、
このコロンとした手、
なんだか、誰かに握ってもらいたそうにちょっとおぼつかなくて・・・
ジュモーの手は、いたいけな幼さを表わしているのかもしれません。
なんとなく選んだ帽子のリボン、
付けた後によくよく眺めると、瞳の色と同じ!
無意識のうちに、実は意識していたのか、偶然か?
三島由紀夫は、「自分には無意識は無い」と言っていましたが、
私は無意識だらけです・・・(恥)。
ノーブルで、それでいて愛らしい女の子に仕上がりました。