母のOL時代の先輩のIさんが、10月に大槻能楽堂にて、源氏供養を舞われます。
今日、衣装をつけてお稽古されたのですが、なかなか見る機会が無い衣装の着付けを、人形作りの肥やしに見に来ない?とお誘いいただき、行って来ました。
お昼前に天満橋で待ち合わせをして、軽くランチ。
お稽古の前なので、ざる蕎麦にするとおっしゃるIさん、母も同じくざる蕎麦にすると言うので、「じゃ、私も・・・」と便乗しようとしました。
すると、「あんた、あんまりお蕎麦好きちゃうやん、うどん派やん!」と母。
すかさずIさんも、「そうなの!?若いんだから、もっと他のものを食べなさい!」「そうや、この、肉玉うどんにし!」と、強いプッシュを受け、「あ、じゃ、肉うどんに・・・(汗)。」
ムムム、この年代の女性のパワーは、有無を言わせぬものがある・・・と、太刀打ち出来ないものを感じつつ、食事を終えました。ちなみに肉うどん、美味しかったです。
タクシー乗り場に向かうと、目の前の大川(旧淀川)の上に、巨大アヒルが!!!
昨日、夕刊で見たような覚えが・・・実際はもっと大きいです。心和むのを感じながら、それにしても一体、どうしてこんなところに・・・???
* ここに、関連記事がありました。由緒正しいアヒルちゃんだったようです。
その後は、タクシーで能楽堂へ。
ドキドキしていたのですが、皆さん、嫌な顔一つせず、よそ者の私達を迎え入れて下さいました。
Iさんの衣装を選ぶ時も、関係者さんだけの大切な時間でしょうに、一緒に生地を見せていただいたり、普段知ることの出来ないような裏のお仕事を目前にさせていただきました。
着付けは、本当に見ることが出来て、良かったです。
扱いにくいはずの硬い織地を、慣れた手つきで格好良く着せ付けて行く様子には、すっかり引きこまれてしまいました。
私は、和人形の着付けが苦手なのですが、今日見せていただいたことに、実にいろんなヒントがあり、思っていた以上に勉強になったのです。
その後、誰もいない客席から、贅沢にもIさんのリハーサルを見せていただきました。
Iさんは、小柄な方なのですが、衣装を纏い、面を付け、現れたさまは、すっくと随分大きく見えました。
面を付けておられるのに、場内に深く響き渡る声・・・いつも凛とされているIさんの、全てを剥ぎ取った本当の姿のように見えて、心打たれました。
本番は10月です。それまでに、私も源氏供養をしっかり勉強して、更にお稽古を積まれ、舞台に臨まれるIさんに恥ずかしくないように、お会いしたいです。
充実の一日でした!