
佐藤久勝邸、今日はこれまた素晴らしかった後ろ姿より・・・。
建物のまわりには大きな木が生い茂っています。
これは生前、佐藤さんが「境無く木を植えよう」と語っていらしたと
どこかで読んだ通りでした。
撮影は、この木々に遮られることもありましたが
むしろこれを生かした景色が、きっと建築家には喜ばれるんじゃないかな。
背面の柿の木と、美しい扉や窓。
三つ並ぶ、段違いの縦長の窓。
これは階段のところです。
中を見せていただいて、改めて感動したのが
窓からの景色が、どこも絵画のように美しいこと。
自然に勝るものはないと、この家が語っているかのようでした。
ここは黙想の家として、リトリートするための施設になっています。
宿泊できる部屋も、二人部屋がひとつ、一人部屋みっつ。
「宿泊するには、こちらの信徒さんでないとダメですよね?」
そんな質問をしてみると、「いえ、そんなことはないですよ。」と。
キリスト教超教派ということで、カトリックもプロテスタントも無宗教も
誰でもその機会はあるそうです。
でもだからといって、ヴォーリズ建築に泊まりたいという理由が一番では
失礼ですね・・・
私はカトリックの端くれの端くれの端くれくらいなんですが、
もしもこちらにお世話になるような時は
もっと信心していたいと思うのです。
だけど、久し振りに敬虔な気持ちになったなぁ・・・。
(これだけでも罰当たりもの(-_-;)。)
この丸いステンドグラスは、居間にありました。
大きな時計を持って新居に引っ越す様子がデザインされています。
どれだけここで暮らすことを楽しみにされてたのかな、と思わず涙が出た。
もう一度、表に戻ってきました。
玄関横の窓の下は、池だったんだそう。
小さな噴水もありましたが、今は水漏れしてしまうということで
そのままの状態でした。
木に掛けられた水平型のクリスマスリース!
素敵なアイデアですよね。
最後は遠景から臨んで・・・
一泊二日のあっという間ですが、永遠のような
素晴らしい旅でした。
少し日を置いて、総括版を記したいと思っています。
Sさんご夫妻に限りない感謝と、今も余韻に浸りつつ・・・


