ジュリア・マーガレット・キャメロンという写真家を知るきっかけは、
1枚の写真からでした。
多分、これ以上に美しく撮ることは出来ないだろう、
ヴァージニア・ウルフの有名なポートレート。
ウルフという人への想像力をかきたてられずににはいられない1枚。
この女流写真家は、
実はこのウルフの大叔母にあたる人です。
まだ写真というものが目新しかった時代に、
幻想的な世界を写しだした作品を、多く残しています。
画家 ジョージ・フレデリック・ワッツのポートレート。
そしてキャメロンのお気に入りのモデルは、
ウルフの母のジュリア・ジャクソンです。
やはり、似ていますね。
この写真集を、クリスマスの本の交換に出そうかな、とも思っていました。
イギリスからの送料混みで、¥2000以内におさまったのですから。
なんともお値打ちな写真集!
でも、ぎりぎりまで悩んで、もっと好き嫌いの少ない本に変えたのでした。
これはこれで、美しい本なのですが。
今年読んだ中で、ウルフのダロウェイ婦人は、抜きん出て素晴らしかったけれど
大叔母さんの写真が、おまけとは言えない収穫でした。
もっとたくさん写真が載っている本を、いつか手に入れたいものです。