3/08/2010

長崎へ そして・・・








グラバー園の中の建物の一つ。
花木に囲まれ、海を臨みつつ建っていました。

こじんまりとしながらも、春の喜びを謳歌するかのような風情が、
ただただ愛らしい。

きっとこの家の中には、
たくさんの幸せの歴史が積み重ねられたのでしょう・・・。



現実の今日は、
午前中にセラフィンを獣医さんに連れて行く予定だったので、
朝一番にまず図書館へ。

先日、祖母に昔の着物の本を見せてみたところ、
予想以上の興味津々ぶり!
10分後には、見たものを忘れてしまうという、
祖母の習性?をいいことに、
毎日同じ本を一緒に見ていましたが、流石に感動も薄れて来た様子。
違う着物の本を図書館に予約を入れ、受取に行って来ました。

ところが!

用意してあるはずの本が受付に無く、職員さん達が総出で探して下さいました。
その様子はもう、
あっちの箱をひっくり返したり、
こっちの本の山に雪崩れを起こしたりの大騒ぎ・・・!

途中、あまりの申し訳なさに、
「もう、いいです!明日来ます!」とお伝えしたのですが、
いえいえ・・・と頑張って探して下さり、やっと見つかった時は歓声が!

重ね重ねお礼を言う私に、
「いや~、なんか職員の方にスイッチが入ってしまって・・・」
と爽やかな笑顔が返って来ました。

帰り道、
エコバッグに入ったこの本が、なんだかとても温かく感じて、
嬉しい気分でいっぱいでした。
この温かさも、きっと祖母に届いたでしょうか・・・。

お陰さまで、祖母は明日退院の運びとなりました。
この一ヶ月、長かった!
ちょうど母と私の身体の疲れも溜まっていたところ。
けれどこの日々が、不思議と楽しく、愛しくもあったのです。

明日以降少しずつ、またいつもの日常に戻って行くでしょうが、
祖母に対する気持ちは、前よりずっと近くなったのでした。