朝の8時、皮膚科の前で並ぶ2月
・・・と、やや俳句調ですが、
皮膚科とは切っても切れない縁の私は、
早起きして、編み物と本を鞄に詰め込み、文字通り今年初めての病院へ。
こちらにお世話になるようになってから、
持病のアトピーがとても楽になりました。
町中で、アトピーを患っていそうな人を見かけると、
ついついこの病院を教えてあげたくなります。
そんな良いお医者さまがいらっしゃるので、患者さんは多く、
いつも2、3時間待ちは当たり前。
けれど、私は逆に
「皮膚科に行く日は、編み物・読書を楽しむ日」としているので、
待合では結構楽しく過ごしています。
今編んでいるのは、巷のニッターの間では話題の
野呂英作のソックヤーンで編むスカート。
延々とメリヤス編み砂漠を突き進むこのパターン、退屈するかと思いきや、
そこはカラフルな野呂糸のおかげで、ずんずん進んでいます。
台形の細長い編地を5枚繋いで出来上がり。
変化に富んだ様々な色の中には苦手なブルー系も入っていますが、
綺麗なラピスラズリ(瑠璃色)のグラデーションに
ハッとするような新鮮な気分を味わっています。
そういえば、
本日のもう一つのお供は、山尾悠子の「ラピスラズリ」という本。
昔からずっと、気になる本を刊行し続けてくれる国書刊行会のHPで見つけ、
ラッキーにも近隣の図書館に入っていたので、
昨夜から頁をめくりはじめました。
最初の一行を読んだ瞬間から、
これからどの程度の付き合いになるか分かります。
この本は、一語一句を丁寧に、
そして一人の時間にゆっくりと読みたい類のもの。
その名の通り、宝石のラピスラズリを見つけてしまったような気分です。
画像は、「ちょっと派手かも・・・」とつぶやくと、
娘からは「ママには全く違和感無いよ。」と言われた
編みかけの手編みスカートと、
その名の通り、瑠璃色が美しい
山尾悠子著 「ラピスラズリ」。