昨日は、縮緬古布で蓋を細工した箱を作ってきました。
常々、市松人形サイズの長持ちに衣装を収納しつつ、展覧会で人形とともに展示したいなぁ・・・思っていたのですが、まずは小さな桐箱で技法を教えていただくことに。
先生にご相談しながら、作業です。まずは布選びから。
このメッシュ編みの箱は、全部で5種類の古布を使用していますが、これらを選ぶポイントは、着物の色合わせを思い描きながら・・・。
少し地味になりましたが、それでも、日本古来の色の配色は、本当に美しいと感じることが出来る作業でした。
このメインの縮緬は、初めて男の子の市松さんを作った時に求めた古布です。
萩の模様が美しくて気に入っていて、ほんのわずかな残り布を大切にとっていました。
何かに利用出来ないものかと思っていましたが、はぎれの組み合わせで出来てしまいました。満足です!
実際に表に出た模様は菊ですが、上方に、ちらと萩がのぞいています。
それがまた、配置の妙というものでしょうか、お互いに引き立てあうように思えます。
5層の網目になっていますが、綿をいれてあるので、丸みがあり、あたりもやわらか。
箱の底は、うすい綿を絹地で包み、少しふっくらとさせます。
朝10時半から夕方の4時半までで仕上がったこの箱、忘れないうちに、すぐに色と雰囲気を変えて作ってみなければ・・・。
それにしても、何を収納しようか、思案するのもまた楽しいもの。
折角なので、いつも過ごすテーブルの上に置いて、縮緬の細工ものに使用する根付風のビーズなどをしまいましょうか。
けれど、このテーブルの上は、常に作りかけの材料が山のように・・・!反省しつつも、常にそばにたくさんの材料がなければ作業がはかどらない私。
この箱を目にすれば、少しは整理整頓を心がけるかもしれませんね・・・(恥)。
箱と一緒に写っているカップは、レッスンの後に一緒に習っているNさまからいただいた、九州旅行のお土産。
龍門司焼きのカップです。
お茶でも珈琲でもお酒でも、小さめの花生けでも、オールマイティに何でも受け入れてくれそうな度量の深さは、和の焼き物の魅力。
まずは、熱いほうじ茶をすすりたいなぁ~と思いました。