ご縁がご縁を呼んで、最近お知り合いになったNさん。
プロの着付け師で、まさに着物のエキスパート。
我流で着物を着ている私に、
プロの小技を惜しみなく教えて下さいます。
まさに、今の私の神様!
思うのですが、
自分に本当に自信のある方は、
知識や技を出し惜しみされないのではないでしょうか?
私も、そんな人になりたい、と、
周りの尊敬している方々を見ていて、切に願います。
今日は、40年くらい前の母の単衣の帯や、
こちらはもっと前?の、祖母の帯をNさんに見ていただいて、
手持ちの着物との合わせ方など、いろいろお聞きしました。
私にとっての着物の醍醐味は、
今まで眠っていた母や祖母などのものを、
時代を超えて今、身に付けられることです。
私が興味のあるのは、
新しい着物では無く、古いものに何故か限られます。
月末は、母の葡萄の単衣帯を締めて、
ルノワール展へ!
最近、演奏会にはあまり行かなくなったのですが、
パートナーが仕事で関わるものには、少し行こうかしらと、
水曜日にイェルク・デームスと関西フィルの公演に出かけて来ました。
その前に、W氏からお知らせいただいた、
切畑健さんの絵画展へ。
所有される人形達を描かれた展覧会でしたが、
染めや織りなどに造詣の深い方だけあって、
その質感や色彩は、なんともいえない雰囲気のあるものでした。
世界中の様々な、楽しい人形がいっぱいでしたが、
私がとても気に入ったのは、市松人形の「青子さん」シリーズ。
着物はもちろんですが、金をふんだんに使った帯の描き方が素敵でした!
いちまさんの絵って、いいなぁ・・・としみじみ思えた良い展覧会。
さて、その後のイェルク・デームスのピアノですが、
高齢ということもあり、フレーズが弾き切れないようなところがあるにも関わらず、
若造には真似出来ない節回し、静かな音の美しい響きに、
古い着物と同じような、粋なセンスを感じた夜となりました。
ビバ!モーツァルト!