5/24/2010

縮緬細工の根付


麻の葉工房でのお稽古で、
リクエストを聞いていただき、根付を作って来ました。

「そうだ、折角根付を作るならば、着物を着て行こう!」

当日は夏日でしたが、
先日出来た、帯バッグも見ていただきたかったことと、
ちょうど裾が麻の葉模様(!)の単衣の着物があったので、奮起!
押入れから、しつけのついたまま出てきた
40年前に作ったらしい、母の帯を合わせて締めて出かけました。

教わった根付は、縮緬古布と糸飾りがふんわりとした風合い。
帯へのあたりもやわらか。
香水壜のような形ゆえか、そこはかとなく香木が香ってくるような・・・。


下に敷いているのは、
40年を経て、やっとデビューできた、母の葡萄の帯。
(なんと、色違いの葡萄の帯が、もう一つ出てきました!)


祖母の薔薇の単衣帯にも乗せてみました。
こちらは、年季が入っています。
ちょうどお太鼓部分にも、うっすらとシミが・・・
でも、そこに刺繍を施せば、また生き返るかも
お母さ~ん! 出番だよ~!



裏は、繻子。
明日、母とおさらいに、いくつか作ってみる予定です。


工房の、ステンドグラスの窓を彩る新緑の蔦。
今、このレトロな建物が、一番美しい季節です。