11/30/2012

ことばの食卓


今日も、午前中は色の具合や用紙を選ぶために
画像をリサイズして入稿作業をしていました。


時間がたっぷりあれば、自分で勉強しながら
作品集の全ての工程をやってみたい気がしますが、
まずは展覧会の人形作りがあるので、
経験のある方にお任せするつもりです。

その間、DM作りも入るし・・・
母の刺繍と私の人形、
二つの異なるものを一枚のポストカードに収めるのは
いつもなかなか難儀です。
でも、一緒になることで、お互いに更に響き合えればいいですね。

毎回、展覧会で刺繍を見に来られるお客さまは、
一緒に展示されている人形が、
手作りの作品であることに気付かれないことが多いのですが、
そういった方々に、気付いていただければなぁ、と思います。

人形は、興味の有り無しがはっきりと分かれるもので
それは仕方ないのですが、それ以前に 展示物と気付かれず
家でコレクションしているものを、ただ単に飾っていると思われるのは
作り手として、ちょっと寂しいものが・・・。
それだけ、このビスクドールというものが
一般的でないということですね。

もちろん、遠方から泊りがけではるばる来られる方、
毎回熱心に見てくださる方、たくさんあるのですが!
今日登場のゴーチェは50cmの子。
ピアノに映り込んだ姿も愛らしく、ついブログに載せました。




昨日図書館で借りた中の一冊は
「ことばの食卓」 武田百合子 です。

この著者の本、初めて 開きました。
実は、宮本百合子と間違えて借りたのですが(大恥)
これがなかなか、いいです。 
記憶を辿りながら 気負わずに綴られる言の葉たちが、
なんとも心地よく、この小さな本にぎゅっと詰まっています。

挿絵が野中ユリというのにも惹かれて。
鞄の中にひょいと入れても、邪魔にならない大きさもいいですよ。

ちなみに宮本百合子は、先日病院の待ち時間に母に借りて少し読んだ
瀬戸内寂聴の「孤高の人」に登場しますが
その本がとても面白かったので、登場人物の著作を読んでみようかと探したわけです。
大間違いが、思いがけず良い作家と出会うことになりました。