流れてきた 最初の一音を聴いただけで
胸がざわざわとして、
懐かしいような、泣きたくなるような
そんな感慨にとらわれてしまった。
シモーヌ・ディナースタインのピアノ。
「A Strange Beauty」
パートナーが、ただ 「聴いてごらん。」と貸してくれたもの。
バッハで構成されるこのCDは
並外れた美しさには、均斉という点でどこか必ず奇妙なところがあるものだ
という、フランシス・ベーコンの言葉から名付けられたそう。
最初、すっかり画家のフランシス・ベーコンだと思ってしまったのですが(恥)、
哲学者のベーコンの言葉です。
なんとも、鋭い言葉だなぁ・・・と心に刻まれました。
バッハの音楽の中に、そんな 「奇妙なもの」を感じ取った
ディナースタインのピアノは、詩のように美しい。
ライナーノーツの中には
もうひとつ、「A Strange Beauty」 を感じさせる
一枚の絵。
素通り出来ない、心を惹かれるものがありました。
作者はサイモン・ディナースタイン
シモーヌのお父さんでした。
調べてみると、この画家のお父さんの画集も簡単に買えるということで
そう高くはないし・・・としばし逡巡しましたが
欲しいと思うものを、すぐに手に入れるということが
ちょっと惜しいような・・・
この「欲しい」という気持ちをしばし温めて
改めて手にするのもいいかな、とややこしいことを思い、
心の買い物リストに まずは記しました。
窓からはメアリーローズ。
誘われるように、裏庭へ。
誘われるように、裏庭へ。
今日も寒い一日でした!
明日は暖かさが、どうぞ戻りますように・・・。