「赤毛のアン」といえば、女性なら大好きな本だった方が多いのではないでしょうか。
かくいう私にとっても「赤毛のアン」シリーズは、宝物のような存在。
アンだけでなく、モンゴメリの作品はどれも好きで、
全て読みました。
アンも素晴らしいですが、エミリーシリーズも負けていません!
篠崎書林の「青い城」も、何度手にとって読み返したことでしょう・・・。
二人目の子が生まれる時、入院の荷物に忍ばせていった、
アンシリーズの中の一冊「アンの夢の家」。
アンシリーズの中の一冊「アンの夢の家」。
本の中では結婚したアンが、初めての子を産み、
その喜びも束の間、
その喜びも束の間、
夜明けと共に、その子が息を引きとるのです。
ジョイと名付けられた女の子でした。
なんという偶然か、その時、私にも同じことが起こりました。
次女を出産し、次の日の朝、その子を失いました。
入院中、まわりでは次々と赤ちゃんが生まれ、辛くて眠れなくて、
開いたアンの本の、同じ出来事のくだりでたまらなくなり、
先生にお願いして、一晩だけ家に帰してもらったのです。
その後しばらくは、胸がつぶれそうな・・・というより、
胸がおしつぶされた日々でした。
そんなことがあったのに、
「もう、一生本を開かない!」とは思えなかった・・・。
その後も幾度となく、頁をめくり、今に至ります。
先日、意識して作っていたわけでは無く、どんな飾りをつけようかと
この子にドレスを着せました。
「・・・アンだ!」
驚きと、後からこみあげでくる、穏やかな喜び。
飾りはもういりませんでした。
このままでいい。 どうやらこの子は、私のアン・シャーリーです。