小さな靴は、細かい作業なので、手間がかかります。
けれど靴を履かせてみると、みんななんだか締まってきました。やはり人間も人形も、靴は大切ですね。
画像の男の子はもう少しで完成の、バスーンを演奏する予定の子です。まだ名前はありません。
楽器も大体集めたのですが、あとはヴィオラと、人形にちょうどよい大きさのチェロ。なかなか無いんですよね・・・けれど、頑張って探しましょう!
そして最大の問題は、みんながそれぞれに楽器を持って座る小さな椅子。
ホームセンターの材料を駆使して、なんとか作ろうと考えていますが、こういう時には 「母方の祖父がいてくれたら!」と心から思います。
祖父は大工だったのですが、残念ながら私が幼い頃に亡くなったので、ほとんど私の記憶にはありません。
職人(と認めて呼べる人)を心から尊敬する私にとって、もし祖父が生きていたら頼めたかもしれない、様々な人形用の家具を想像すると、作ってもらえる喜びよりもむしろ、それを接点に通わせることが出来たかもしれない、心の触れ合いを想います・・・。
不思議なもので、人形作りをはじめてから、この祖父のことを時々考えるようになりました。
こうやって、いつかは自分も、誰かの記憶となって行くのですね。その時はきっと、「人形を作っていた、可愛いもの好きの変なおばあさん。」とでも言われるのでしょうか(笑)?
そんな変なおばあさんの人形が、少しは処分されずに、後に残っているといいなぁと、ぼんやり思うのでした・・・。