クリムゾンレッドのゴージャスなイングリッシュローズ、ザ・プリンス。
赤い薔薇が欲しくて春に購入した苗ですが、本当によく咲いてくれます。
一枝に5つも花をつけていたので、午後から雨ということもあり
ならばテーブルの上で愛でようと
パチンと鋏を入れ、部屋に活けました。
薔薇が美しいのは、ほぼ1日か、もって2日。
命儚いものは、それゆえさらに美しさを増し、
散り際にも、強い印象を残します。
でも、エキナセアのような、
来る日も来る日も風に揺られ、のどかに咲いてくれる花も好きで、
自身もそのように、細く長く生きたいと思ったりして・・・
ここ数年、人形作りでは一歩ずつから徐々に速く、
日々を駆け抜けてきたような気がします。
展覧会というひとつの大きな山を越えると
もう次の登るべき山が、決まっていて
特に昨年は、一年に2度もそういうことがあり、全速力だったかもしれません。
人形は、製作するのに時間がかかるため
毎日のほとんどを作業する机の上で過ごしています。
もちろんそれはそれでいいのです、好きなことですし、幸せですから。
でも、周りをゆっくり眺めるため、
ほんの少しだけ速度を落としてみたいと思うようになりました。
この秋の神戸展のあとですが、
来年の秋に決まっていたリーガロイヤルでの展覧会、
母とも話し合い、再来年の春へ、ほぼ半年延ばすことにいたしました。
それによって、何より気分がゆったりと
酸素がたっぷり注入されたような気がします。
とは言っても、その半年を遊んで暮らすわけではありません!
さまざまな計画があり、それはそれで真剣に打ち込んでいくつもりです。
違う景色を見ることによって、それがきっと人形にも活かされるはず。
・・・あっ!また、小走りしそうですが・・・。