チューリップが地中から顔をのぞかせる頃、
庭の静かな主役となるのが、ヘレボルス。
私たちが、クリスマス・ローズと親しみをこめて呼ぶこの花です。
2階のベランダの隅で地味に咲いていましたが、
花瓶にさすと、こんなに美しい。
白の花には、特に気品を感じます。
どれも、微妙に違う品種ですが、
それぞれに個性があります。
特に、黒と白は
バレエ「白鳥の湖」の黒鳥と白鳥をイメージしてしまいます。
あれ、これなんだろう・・・?
植えた覚えが無いのですが?
これも、色違いのようですが、なんだか分からず・・・
母に話すと、「昨年植えたヒヤシンスじゃない?」ということ。
ヒヤシンスと呼ぶには、あまりにささやかな花の数!
でも、なんだか嬉しい、得した気分。
しばらく、家の中を香っていた水仙も
そろそろシーズン・オフとなりました。
水仙と言えば、ギリシャ神話のナルシスなのですが、
私にはどうしても、やや高慢であるナルシスと
楚々とした風情のこの花が結びつきません。
でも、水辺で俯きながら自分を眺めている・・・というのは
確かに!
どちらにしても、美しいエピソードには変わりありませんね。