母の刺繍は、緻密で絵画的なものがほとんどですが、
こんなフォークロア調のものも、私は密かに気に入っています。
高さが約30cmほどの額縁に入った、小さな作品。
これを見るといつも、
アンデルセンの「雪の女王」という童話を思い浮かべてしまう・・・
雪の結晶のような、アラベスク模様です。
この雪の結晶のような額には、
実は双子の姉妹がいます。
じゃーん!
同じ図案にもかかわらず、印象が全く変わります。
あちらが雪なら、こちらは、太陽!?
物静かな姉と 、陽気な妹。
どちらも、それぞれに魅力があり、好きです。
それにしても、これは何の模様なのでしょう?
ヨーロッパの伝統模様でしょうが、
マイセンのブルーオニオンにも似ていますね。
ブルーオニオンは、
中国の石榴の模様を、当時石榴が珍しかったヨーロッパで
「青い玉ねぎ」と間違えたことから、その名が付いたそうですが、
これもそうでしょうか・・・?
夕方、人形の靴を作っていると、階下より母の声。
「夕焼けが綺麗やで~!」
ふと目を上げると、目の前には、それは美しい空が広がっていました。
自然の美しさには、どんなものも敵いません・・・。