12/09/2010

津軽の林檎 



 ソムリエのAさんが、箱一杯の林檎を送って下さいました。
Aさんの故郷は、青森県津軽。
まさに、林檎の名産地!
津軽といえば、太宰治ですが、
青森にはもう一人、私の好きな作家・寺山修司がいます。




そういえば、Aさんとお知り合いになった頃、
言葉のイントネーションに東北の響きを感じ、
出身地をお聞きして、なるほど!と思ったのでした。


「故郷の訛りなくせし友といて モカ珈琲はかくまでにがし」
寺山修司


この短歌の入った本「われに五月を」も、
過去にクリスマスに選びましたっけ・・・。
私にとっては、宝箱のような本です。

学生の頃、寺山修司の本を初めて開いた時、
なんて刺激的で、なんて悲しいんだろう・・・と
胸が締め付けられたのを思い出します。

今でも、そのほろ苦さを味わうために、
時々ページをめくる夜があります。

故郷を捨て、故郷を歌い続けた作家。


さて、たくさんの林檎たち、
まずは皮ごと8つに切り、みずみずしさを味わいましょう。
そして、焼き林檎やパイ、ケーキ・・・
先日作った豚肉の煮込みにも、林檎はバッチリ合います。

そして、友人のSちゃんのお母様からも、
美味しい日本酒をいただきました。
Sちゃんのご親戚が、古くからの造り酒屋さんなのです。
これで、お正月も楽しくお酒が・・・!

どうもありがとうございました。


そして今日は、
来週ギャラリー・ジクウ22さんにお持ちする
ブレヴェテの靴を新しく作り直していました。
新しい靴を履くと、とても嬉しそうな表情。