4/27/2025

文楽・義経千本桜

 
 
 
 クレー展の後は、メインイベントである文楽劇場へ。
 
数年前に義経千本桜が企画された時は早々にチケットも購入し
平家物語を読んだりしつつ楽しみにしていたのですが、
生憎コロナで中止となりました。 

当時は本当に残念で・・・
そういった経緯もあり、特別な気持ちで臨んだ公演でした。 

お昼の部と夜の部を、長丁場ゆえに二日間に分けて観賞。
古くから続く文楽という文化の魅力を再確認した二日間。
 
 
 
 

 
 初めて文楽に出かけた時は、太夫・三味線・人形だけでなく
字幕にイヤホンガイドもあり、いつもあちこちときょろきょろして
情報量の多さにパニックになるようなところがありました。
 
しかも、演者の皆さんそれぞれの表情も気になって・・・
目も耳もフル回転で、ストーリーを追うのにも必死だったのです。
 
そのうちに、会場の雰囲気にも慣れてきて
庶民の文化なのだから、もっとノンビリしていいんだ!という気になり。
また、読み漁った文楽本の中の勘十郎さんの言葉に
「耳で聴けるものは耳で聴いて下さい。字幕は見なくても、話の筋は感じ取れます。
なので、目は人形に集中して下さい。」とありました。
やや人形贔屓?な感もありますが、妙に納得してその通りにしてみると、
今まで混雑していたものがスッキリとしてきたのです。
 
そうは言いつつも、時折は太夫さんの表情も気になるし、
三味線を眺めながら、ばちさばきにも感じ入りたい。
 
基本は、リラックスして舞台を楽しめばいいのだと分かってから
本当に文楽が楽しくなりました。
 

 
 


 
 
 昼の部では、パートナーはいがみの権太に泣き、
夜の部では舞台を駆け回る狐に心躍らされ、
興奮冷めやらぬとはこのことで、
今もふと、あの時が夢の中のことだったように感じているのです。
 
 
 
 
 
こんな伝統芸能が、まだ未経験の人が多いのがもったいない。
大阪に住んでいて良かったとつくづく思うけれど、
もっと若い人にも見てもらいたい。
 


 
 
 この先の演目も楽しみ。
次回は秋公演かな。
 
その為にも、日々の仕事を頑張ろうと思うのでした。