娘が大学の卒業と共にピアノからも卒業を宣言して
10年の月日が経ちました。
その間、我が家のピアノは調律をしなかっただけではなく、
観葉植物置き場と化していて・・・。
しかも、長年譜面台近くの蓋を開けたままだったので、
汚れているのは想像に難くない(-_-;)。
主が去り、時折パートナーが弾くだけだったピアノを
この際調律していただこうと決めたのはよかったけれど、
観葉植物の引っ越しなどでバタバタと過ごしていました。
幼稚園の頃からピアノをはじめ、高校も大学もピアノ科だった娘が
いざ就職となった時は、父の会社でピアノの講師になるもんだと皆思っていました。
ところが大学四年になり、父のところも辞める人もおらず講師で溢れていて
お給料もアルバイトのような感覚になると聞き、
慌てふためいているうちに父が亡くなり・・・
そんな時、娘が言ったのです。
「私、実はピアノ、好きじゃなかった。」と。
今思えば父が亡くなったタイミングというのが
娘の人生を良い意味で変えたんじゃないかと思います。
一般企業に就職し、紆余曲折で後に転職もあったけれど
やっと娘らしい道を歩いている気がする。
父は孫娘を尋常でないくらい可愛がっていたので
こんなこと書いたらショックを受けるだろうけど^^;
でもまあ、天国から見て知ってるよね(笑)。
面白いもので、占いによると娘を強力に見守っている存在があるそうで
それを聞いた時に、即座に「おじいちゃんや!!」と思ったそうな・・・。
そうだろう、と私も思う。
このピアノは、そんな孫娘の為に父が選び、
亡き祖母(娘からするとひいおばあちゃん)が買ってくれた思い出深いものです。
そんなことを思い出しながら、今日はピアノ室の片づけを。
すっきりとしたピアノを見ていると、
「人形の撮影がしやすくなった!」と閃いて
ムラトーの女の子を撮ってみました。
(まだ手足が白いままですが・・・)
思い出に浸った日でした。