9/03/2017

桃の絵




 昨日の朝、いつものようにネットでニュースを見ていると、
たまたま見つけたのが、こちら

 日本画家の阪野さん。
我が家のクリスマスにも、たびたび名古屋からご参加下さり、
馴染みのある画家さんです。

素晴らしい賞を受賞され、院展での巡回が また楽しみとなりました。 

阪野さんの作品は、二点あるのです。
こちらが、お知り合いになる直接のきっかけとなった絵でした。

タイトルは「仲冬の桃」。







この絵のエピソードは、こちら。




 織田信長から徳川家康のところへ、真冬に桃を送られてきた。
家康が食べようともしないので、家臣がすすめると、
「織田殿とわれ等とは身代が違う。
小身の者が珍味を口にして、舌を奢りに馴れさせることは、
身家を滅ぼす因である。
殊に主が好むと聞いて、領内の者が倣う時は、
百姓は無駄な骨身を費して、
季節外れの珍奇な物を競うて作るやうになろう。
國中の禍いである」といった。
伝え聞いた武田信玄は、家康の大志を見抜いて、密かに舌を捲いたという。




 なるほど・・・という話です。

この絵を見た時は、そんなこととはつゆ知らず・・・
後に作家さんより教えていただいたのですが。


旬のものを食べるのが、一番良いということですね。

絵の季節からはずれていますが、桃はちょうど今が旬。
お目出度いニュースもあり、今日久しぶりに玄関に掛けられました。




















裏庭には、彼岸花に良く似たネリネが 一足先に咲いています。

もうしばらくすると筍のようにニョキニョキ、真打が登場しますよ。