人形を作りはじめた頃に仕上げた市松さん。
着物は祖母の羽織をほどいて縫ったもの。
この子は和室の床の間に長年居ましたが、
なんだか冴えないので、人形自体を作り直そうかと話していました。
それで今日は着物を脱がせてしまっておこう・・・と
私の仕事部屋に連れてきたのです。
その前に記念撮影をしようと足を触ってみると、
スタンドのせいか折れ曲がった状態だったので
洋人形用のスタンドに取り替えてみたところ、どうです!
すっくりと美しい姿に!
あなた、こんなに美人さんやったんやねぇ・・・
悪かったわ、今まで知らずにいて。
裾や袂には、花火のような菊の模様。
ただいま98歳の祖母が、昔々来ていた羽織より。
祖母の着物で縫った子もいましたが、とても強く望んでいただき
内緒で手放した過去が・・・
その罪滅ぼしも兼ねて、作った子ですが、
古めかしい色合いも、この子によく似合います。
洋風の部屋にも、しっくりと馴染みますね。
机の上に飾ってみると、可愛くてなんとも別れ難くなりました。
けれどなにぶん、ここは陽当たりが良すぎます。
しばらく1階の居間に置いて楽しむことにしました。
家族皆の目に触れる場所ですしね。
久しぶりに和人形を作りはじめており、今日もいろいろと資料を見ていたのですが、
やはり市松人形はいい。
洋人形とはまた違う手間がかかるので、滅多に作らないのだけれど
いつかは自分だけの子が作りたい。
なかなかその時間は来そうにありませんが!