4/30/2010

宇治散策


G.Wといっても、特に予定は無く、
それぞれ仕事に励もうということでしたが、
せめて1日くらい、藤の花でも愛でよう!と、
近場の宇治に出かけて来ました。

京阪宇治は、丸いモチーフと広々とした空間が、なかなか素敵な駅です。
なんでも1996年に
私鉄の駅としては初のグッドデザインに選定されたそうで、
駅に降り立ってみれば、その理由も文句なく肯けます。


まず、宇治川を渡る大きな橋で、
モーゼの気分(『出エジプト記』14章参照)を味わいに!


何故か必ずやる、パートナーお決まりのポーズ。
感化されて、最近は娘もやります。




モーゼというより、母の女の花道?





平等院にて





ミュージアムでは、大好きな雲中供養菩薩像を堪能。
何度見ても、飽きません。
前回は、娘がヨーロッパへ行っている間に来たのですが、
楽器を持ち、たおやかに舞うたくさんの菩薩さまを、
いつか娘に見せたかったのです。

ミュージアムを出たところで・・・
他人顔の母、そして私とパートナー。


そしてその後向かったのは・・・
実は、これが本日の真の目的、中村藤吉本店!


ここの絶品「生茶ゼリー」を、
抹茶に目が無い娘に食べさせたかった!

といいつつも、私達も食べたかったのですが(笑)。


冷えた竹筒の中には、アイスクリームと生茶のゼリーが、
これでもかっ!というくらい入ってます。



完食。


ご機嫌です。

さて、残りのお休みは、毎日人形作業に明け暮れます。


4/28/2010

ちょっと試着を・・・



カマー・ラインハルトに着せようと縫っていた着物。
とうに出来上がっていましたが、
本体の人形のかつらで苦戦していました。

いつもの、市松用のかつらでは黒過ぎ、
モヘアのダークブラウンでは、いかにも「外人!」になってしまうし・・・

あれこれ悩み、すが糸を試してみることにしました。
ところがこのすが糸が、実際やってみるとなかなか手強い相手で、
かつらの形にするのが、本当に難しい。
もう、部屋中すが糸だらけになりました!

でも、色合いはちょうど良いのです。
長さは、もう少しカットするかどうか、思案中。




簡単に着付けただけなので、いい加減ですが、
この子は、帯無しが可愛い気がします。
だとしたら、紐に吉祥文様の飾り刺しをしなければ・・・。


実は昨日、セラフィンが前足を挫き、
様子をみながら、夕方まで病院へ行くのを考えていました。

ところが!

娘からメールで、体育の時間に、足を挫いたということ(涙)!
保健室で湿布をしてもらったけど、痛くて歩けないということで、
暗い中、大学まで迎えに行きました。
今朝も病院に連れて行った後、車で30分の大学まで送り届けましたが、
明日からゴールデン・ウィークで学校が休みでよかった・・・。

セラフィンは、1日おとなしくして、前足は元通りに戻っていました。
エライ子やったなぁ、とねぎらう私。


4/26/2010

帯バッグ、途中経過


先日、作りかけていた、祖母の帯を使ったバッグ
繋ぎ合わせて、こんなコロンとした形になっております。


帯地だけあって、厚みもありますし、
それをW氏のアイデアで、網代や市松に組んだものも随所に配置し、
かなりしっかりしたものになっています。

次は、裏地付け。
やっぱり、赤でしょうか・・・アンティークの襦袢地では、強度が心配かな・・・。
手持ちの布から、何か探してみようと思います。

そして、これに合う取っ手ですが、
折角だから、心から気に入ったものを!とあれこれ探すのですが、
なかなか思うものがありません。
取っ手を入手してから、裏地付けにかかりたいのですが・・・。


ころん


ころん・・・

大きさも手頃で、見ていいるだけで嬉しくなります。
古い帯は、バッグには最適な素材で、
多少のシミも、その時代を物語り、
ましてや我が祖母のつけたシミならば、感慨もひとしお!?

先日、祖母のホームの家族会に出席したのですが、
我が祖母が最高齢と分かって、仰天!

ちょうど、祖母の名前であるフジの花が、
そこここで美しい今日この頃です。


4/23/2010

丸福珈琲と葉桜散歩




4月から、また母校での講義が始まったパートナー。


帰りに待ち合わせをして、久しぶりに桜ノ宮から天満橋まで
最早葉桜となった道を、ぶらりと散歩して来ました。

・・・が、その前に、まずは丸福珈琲でカフェ・オ・レを一杯。

カフェ・オ・レを飲むなら、ここのちょっと苦めで深い味わいが、
どこよりも美味しいと、私は思います。

昔から変わらぬ、オレンジ色の薔薇を散らした
大倉陶園のカップ&ソーサー。

このたっぷりとした大きさとフォルム・・・
カフェ・オ・レの風味が、更に豊かなものになり、
小さな幸せすら感じます。


好きなのは、若い女性でいっぱいのイマドキのカフェより、
馴染みのおじさんが、くつろいで新聞を広げているような、ちょっとレトロなお店。

美味しいカフェ・オ・レを片手に
パートナーの翻訳の悪戦苦闘ぶりに、のんびりと耳を傾ける時間。
どうか、ショパンイヤーが終わらぬうちに、
さくさくこなして下さいませ!





今日は、5月が目前とは思えぬ冷え込み。
桜もほとんど散って、小雨もぱらつきましたが、
そのせいか、川沿いの道は人もまばら。

それでも花金とあってか、
葉桜の下をビニールシートで場所取りしている姿もちらほらありました。



外国かしら?と思わせる風景も、ふと現れます。




唯一残っていた、八重の桜と花びらの絨毯。

二駅ほどは歩いたでしょうか?
桜が散ったからこその、静かな散歩のひとときでした。

明日からはやっと、安定した暖かな日々となるそうで、
冬物の衣類も、引っ張り出さずに済みそうです。

4/22/2010

ブリューゲルのような・・・






我が家の庭は今、チューリップが春爛漫と咲き誇っていますが、
昨夕、「明日は一日雨」という予報を聞き、
急いでちょん、ちょんと切ってきました。

雨に打たれて散るよりは、部屋でその色、形を楽しみましょう。
フリージアに、八重の水仙も切りました。
春が、薫ります。


毎年思うのですが、パーロット咲きのチューリップは、
さながら芸術品のようです・・・。
ちょっと、ブリューゲルの絵のようだと思いませんか?




そしてこれは、我が家の刺繍職人・母の刺繍です。
私は、この作品が大好きなのです。




こんなところに、蝶がいたり


蝸牛も・・・


これは・・・青い蜂?


先日、麻のショール用の生地を見つけたので、
母に刺繍を頼んでいます。
春らしいスモーキーピンクの色。
早くふわりと巻いて、外出したいわ!(と、プレッシャーをかける。)

最後は、庭で見つけた幸運のシンボル?
双子のピンクのチューリップ。


4/19/2010

捨てられないもの




今日は顔描きや窯作業をしながら、ヘッドの整理をしていました。

随分前に作った満足行かないヘッドなどは、
処理ダンボールにポイ。

けれど、中には捨てられないものが出てきます。

例えば、前回の展覧会直前に割ってしまったブリュのヘッド。
おでこにひびが入っているので、可哀そうだけど、
もう組み立てられることは無いのですが、
こちらを見る表情がまだ活き活きとしていて、とてもゴミ箱には入れられない・・・。

逡巡しながらも、今回もまた、保存用ダンボールへ。

このブリュ、一番大きなサイズで、70cm程あります。
ちょっとした子供くらいの身長。無視出来ない存在感!

再度作りなおしたのが、下の画像の顔。

この衣装には、こちらのオリーブ色の瞳が良く合いました。

けれど、水色のこぼれそうな瞳のブリュも捨て難く、
また同じ瞳を使って形にしてみようかと、ボディを焼成中です。


やりたいことや、作りたい人形がたくさんあって、
秋の展覧会を前に、気持ちは少しパニック状態。

落ち着いて、よく考えて、優先順位とチャレンジ精神の手綱を
上手く操って行かなければ!


読了記録
「小石川の家」  青木玉  図書館の本

幸田文の娘による、母と祖父(幸田露伴)との生活を綴ったもの。
なんとなく森茉莉の、父・鴎外へのオマージュである「父の帽子」を思い出します。
鴎外は娘を溺愛しました。
逆に、露伴は娘や孫に対して、相当厳しいです!
けれど読んでいて露伴にどこか微笑ましさを感じて憎めないのは、
孫である玉の、祖父への愛情が文面に感じられるからかもしれません。


4/16/2010

古い着物の・・・



ここ数日、春とは名ばかりの冷え込みが続いています。
けれど窓の外は、春めいて来ました。

種まきが遅かったせいで、まだパンジーが小さく、
チューリップの足元が淋しいですが、
ピンクという色に助けられて、ほんのりと華やいでいます。


どんどん成長するモッコウ薔薇。
咲きはじめた花を、しばし眺めていました。
すぐに開いて、大賑わいとなる前の、
一番美しいと思う瞬間。

人もそう。
ひかえめで、けれど何かを秘めているような・・・
そんな人に魅力を感じます。





今日は、お客さまがお二人。



オーブンからは、林檎の焼き菓子!


古い着物と古い帯。
長い時の流れを経ても、私を受け入れてくれるその深さ。

着物には厳しい目を持つお二人が、
良く似合うと褒めて下さったので、調子に乗ってパチリ!

4/15/2010

ヴィオレッタ完成



その名の通り、春の象徴のような、ヴィオレッタが出来上がりました。
シルクよりも、コットンの肌触りの似合う女の子。


この子は裸でも幼くて可愛いのですが、
服を着せると、少しお姉さんになりました。


珍しい、菫色の革をお店で発見!すぐさまゲット!
この子にピッタリでしょう?


昨夜、足のサイズを合わせながら、靴下を編み終えました。
竹串のような、0号の棒針です。
足の大きさに似合わず、目数は結構多いのです。


この、むちっとした膝も愛らしいですね♪


さて、シモンと一緒に旅立ちます!
横浜で、みんなを笑顔にしてくれますように・・・。



・・・そして
今日は祖母の94回目のバースデー!
一緒に、祖母の好物の
クリームたっぷりのケーキを食べてきました。


職員さんからいただいた、お祝いの寄せ書きを読んでいます。
来年も、元気に楽しくこの日を迎えましょう!


4/13/2010

お酒の会・春の例会


今日は、お酒の会・春の例会。

お客さまの顔ぶれは、
プロの利き酒師である、AさんとHさんカップル、
母の先輩でお茶の先生でもあるIさん
そして、和の世界のお師匠さま、W氏
母、パートナー、私のレギュラーメンバーで。

皆さん集まって、椅子にかけられて一言、
「あれ?奏ちゃん(娘)、おらんの?遊びにいったん?」
・・・って、花の女子大生ですってば!!
学校行ってますってば!


気のおけない方々と、お猪口を片手に繰り広げられる楽しいお喋り。
京都のとある場所をお借りして、お茶やお能やお酒をコラボレートさせた
新たな企画も飛び出して、熱く盛り上がりました!


利き酒師カップルお二人それぞれの、
留学中の信じられないオモシロ話にも花が咲き、
常のことではありますが、
あっという間に時が過ぎて行きました・・・。

実は今日の私は、母の昔の小紋の着物に祖母の帯を身に付けていました。
このところ練習して、なんとか一人で着られるようになりました。
新しいものにはあまり興味はありませんが、
こうやって、家に眠る古いものを
人の手を煩わせずに身に付けられることが、
無性に嬉しい今日此の頃です。