9/30/2009

院展と宮崎智春展


「Y氏のリボン」 2006年  部分拡大
板・テンペラ・油樹脂絵具
作者:宮崎智晴



雨の中、京都に出かけて来ました。
今日は、楽しみな展覧会が2つ。

たまたま来た、トーマス列車に乗って出発!


まずは、三条からバスで、京都市美術館へ。
院展も、とても立派なHPが出来、随分便利になりました。
展覧会よりもいち早く、絵を見たり、
関西で見ることが出来る作家さんを調べたり・・・
本当は、出品作品を会期をくぎってでも、
全部巡回させて見せてもらいたいのですが
数が多いので、難しいのでしょうねぇ。

たくさんの絵の中でも、心から気に入るものは、数枚。
けれど、その数枚をたっぷりと時間をかけて堪能しました。

三条まで戻り、スマート珈琲に行くと、
ちょうどお昼で2階のランチは満席行列!
1階の軽食ならすぐに座れるということで、
サンドウィッチにフレンチトーストを注文。
母と半分こずつ食べ、次なる展覧会へ。

スマートの美味しいフレンチトースト。



先日ブログでもご紹介した、宮崎智春さんの展覧会。

初日だったので、まだお忙しそうでしたが、
こちらは時間があったので、ゆっくり見せていただきました。

宮崎さんは多才な方で、絵も油絵や水彩はもちろん、
硝子絵や銅版画、額縁も製作されています。
作品が良いことはもちろんですが、それと額縁がお互いを引き立て合い、
更に素晴らしいものに高められています。


とても可愛い、アンティークのアーティーの水彩画。
たまたま私も数年前に、京都でこのアーティーに出会っていました。
作品集もあります。
帰宅してから、急いで探すと・・・
あったあった!



こちらは、今回の展覧会には出品されていませんでしたが、
以前に我が家で見せていただきました。
このゴーチェも、作品集にあります。
ムム・・・実物よりも可愛いデッサン・・・。




名刺サイズという、こんなモーツァルト、
まるで外国のお洒落な燐寸箱みたいです。
(今回の個展には出品されていません。)


きっと、アイディアが泉のように湧き起こり、
描きたい対象や、やりたいことがたくさんあるんだろうなぁ・・・と、
こちらもインスピレーションで満たされた時間でした。
来週の月曜日までです。
ご興味持たれた方は、是非!



宮崎智春展
2009年 9月30日(水)~10月5日(月)
11:00~19:00 (最終日は18:00迄)
アートギャラリー北野
京都市左京区三条河原町東入るコーカビル2F
℡ 075-221-5397

9/29/2009

編みかけの・・・



 ここ数日の夜は、娘の学校用のベストを編んでいます。

海外のパターンで、とても可愛らしいものを見つけ、色は娘のリクエストで濃いめのグレイ。

このベスト、輪針二本でぐるりと輪にして、下から編み上げて行きます。途中、胸部で増やし目をして、ボディラインに沿うように美しく考えられたもの。
これから肩へと分けて編み進めて行きますが、まだ、40gの毛糸を2玉しか使っていない・・・もしかして、3玉で出来る? しかもこの糸、ウール100%なのに、1つ¥230で購入。えっ?¥690で仕上がるかも!

以前は、折角手編みするなら良い糸で!と、メーカーものや輸入糸を多用しましたが、最近は、安くて良い糸を探せば、楽しく編み物が出来るな~と思います。

「ここのブランドでなければ・・・」と、憧れる時期もありましたが、だんだんに柔軟な考え方、暮らしが楽しいと感じるようになりました。
もちろん、その中でも、自分なりのこだわりは持って・・・ですが!

編み物は夜の1時間強の時間しかしませんが、明日くらいには仕上がるかな?
その後は、やっと自分用に何か編み始められます。



↓完成予想図


9/27/2009

リストの夜




 昨夜は、久しぶりに演奏会に出かけました。

場所は京都アルティ、演奏者は中野慶理先生。(餅は餅屋で、こちらにパートナーの感想があります。)

中野先生の演奏会を聴かせていただくのは、4度目です。
同じピアノから、どうしてこんなに美しい音が出るのだろう・・・と毎回感動させられるのですが、今回はYMCA企画のチャリティーコンサートとあり、曲目もショパンから始まり、ベートーヴェン、スクリャービン、チャイコフスキー、リストと多彩で、とても楽しい夜でした。

実は、最近までリスト(殊に、メフィストワルツ)が苦手だった私。
演奏会で聴くリストはいつも、演奏者が音楽を楽しむ余裕も無く、ただ必死で弾いている・・・というものがほとんどで、リスト=しんどい音楽 という固定観念が長い間、拭えませんでした。
それが、「あ、リストってこんなに楽しいんだ!」と初めて思わせてくれたのは、以前聴いた萬谷衣里さんのハンガリー狂詩曲 第2番 。 引き込まれて聴いてしまった演奏でした。(萬谷さんの、ショスタコーヴィチも素敵です。)

昨夜の「メフィストワルツ・村の居酒屋の踊り」も、もう、本当に素晴らしかったです。
あのいつも長々と感じられる曲が、冒頭から最後まで、躍動感溢れ、かと思えばうっとりしたり、緊張したり・・・物語の様々な場面が浮かんで来て、あっという間でした。 そうそう、初めて「居酒屋感」も味わいました(笑)!

チャリティコンサートということもあり、世界中の人々に慰めを・・・とおっしゃって、弾き始められたアンコール、リストの「慰め・第三番」 は、天から音が一音一音降ってくるかのようで、涙が出そうになりました。
自分が清められていくような・・・教会の中にいるような荘厳で限りなく優しい気分に・・・。

良いものに触れることは、それが何であれ、本当に心が豊かになります。
それは、自分を戒めると共に、高めさせもします。
中野先生の、「自分のようなものが・・・」と何度もこの舞台に立てたことに感謝される言葉にも、心打たれました。音楽を深く愛することと謙虚なお気持ちが、あそこまでの音色を作られたんでしょうね・・・。
素晴らしいピアノの音色に、一杯に満たされた一夜でした!

画像は、演奏会前にぶらりと散歩した、御所の風景。木々が色づく頃に、また来たいです。

9/25/2009

人形のデジカメ撮り



 ちょっと必要があり、朝から人形のデジカメ撮りをしました。
3体程写したかったのですが、やはり1体で精一杯。人形の写真を撮るのは、集中するせいか、何故かいつも疲れます。


 自分の人形は、作り上げる過程で、密度の濃い時間を共有するせいもあり、基本的には皆可愛いと感じるのですが、いざカメラの前に立つと、映りの良い子とそうでない子があります。
例えば、彫りの深いフランス系の人形は、ドラマチックに映りますが、あっさりしたドイツ系の子達は、なんだかいつも物足りなく映ってしまう・・・実際に見ると、とてもユーモラスで、同時にペーソスもあり魅力的なのですが。

どんな人形も、キャラクターを最大限に引き出してやれるような写真を撮りたいと思い、いつもあぁでもない・・・と悩むので、きっと疲れてしまうのでしょうか?

けれど、自分の人形を一番魅力的に撮れるのは、やはり作り手本人だと思うので、見る人に伝わるようにと願いながら、今日もシャッターを切ります。(もちろんその権利は、人形の持ち主が変われば、移行しますよ!)

9/24/2009

シルヴァーウィークも終わり・・・


やっと、シルヴァーウィークが終わりました。
人混みが嫌いな我が家の面々は、近所への買出し以外はずっと家にこもり、
それぞれの時間を過ごしました。


2階のベランダの挿し木で育てた薔薇が、頭の中では表の庭の黄色の薔薇だと思っていたのに、
咲いてみると、「ワイルド・イヴ」でした。
嬉しい誤算!



音楽家の友人の、リサイタルのおすそ分けでいただいた花束から
根っこが付いた名前も知らない薔薇。
ちょうど5年経ちましたが、元気です。





いつも、捨てようか・・・と悩むほど病気がちな薔薇です。
「えい、捨てよう!」と思うと、花がたくさん咲いたりします。



春にしか咲かないと信じていたバレリーナ。
実は四季咲きだったと知り、あわてて剪定。
一ヶ月後には、花が咲き始めました。


*グリーンフィンガーとは、この人のための言葉!
そう思える出会いがあってから、薔薇の本を少し真面目に読むようになりました。
すると・・・・・・ちゃんと花が咲いてくれるのですよねぇ・・・。
子育てと同じ?
肥料をやりすぎてもいけないし、ほったらかしにしててもダメ。
毎日ちゃんと、目を配ってやることが大切、としみじみ。


*グリーンフィンガー・・・草花を育てる素晴らしい才能を持った人

9/21/2009

鯖寿司と秋刀魚寿司

 母の十八番料理と言えば、すぐに思いつくものの一つに鯖寿司があります。
皆の食べたい!というリクエストに応えて、久しぶりに母が腕を奮ってくれました。

ちょうど、裏庭の彼岸花が綺麗です。萩も添えて、秋らしいテーブルに。


 買い物に行った時、秋刀魚もとても綺麗だったので、秋刀魚寿司も作ってもらいました。
秋刀魚五尾¥380 鯖一尾¥380 こんなに安く、ご馳走が・・・。





私のお皿。
酒器は久谷で、お月見のお団子の形です。


 秋刀魚は脂がのっていて、娘のお気に入りでした。鯖も新鮮で美味しかったです。
このお寿司は、是非とも私も出来るようになりたいのですが、母が上手なので、横で巻きすの上にサランラップを広げるのが、唯一の役目です(恥)。

9/20/2009

「さかさま」旅行







 どこに置いたら、上手く撮れるか・・・今朝はこの小さな小宇宙のような額を持って、ウロウロ。

いつも飾っている場所は、人形のキャビネットの中。一見にして分かりませんが、キャビネットのガラスを覗いてみた人にだけ、見えるという、画家推薦の趣向。
けれど、写真に撮るには、そこでは暗かったのです。

 絵のタイトルは「さかさま」。
たまたま見つけたDMにビビッ(古い?)ときて、展覧会に出かけたのが3月。
ビビッに狂いは無く、そこには私にとってのワンダーランドが広がっていました。
そして、そんな世界を共有し、作り出してくれる友人が、また一人増えたのです。

・・・万人受けする絵ではありません・・・。
けれど、この空気を理解する人には、ツボな世界です!

私の宝物の一つ、この「さかさま」と、カメラ片手に巡る我が家は、見慣れた景色なのにあら不思議!いつもと違う表情を見せてくれました。
まさに、「さかさま」旅行!


宮崎智晴展
2009年 9月30日(水)~10月5日(月)
11:00~19:00 (最終日は18:00迄)
アートギャラリー北野
京都市左京区三条河原町東入るコーカビル2F
℡ 075-221-5397
ここで、宮崎氏の作品を紹介しています。

 
 宮崎さん、展覧会が終わったら、またお茶の時間を楽しみましょうね!

9/17/2009

ビックリ!? 毛糸の秘密

 気温も少し下がり、秋の夜長の編み物を楽しんでいるこの頃ですが、編み物と切っても切れないのがウールの毛糸。
ウールはもちろん、羊の毛のことですが、最近はどうも毛刈りというものをしないそうなのです。
じゃあ、どうやって取るかというと、その方法がこの動画。びっくりしました!
毛糸を愛するものとして、一人で見るには勿体無かったので・・・・・・ちょっと、ぞんざいに扱われている羊が可哀そうですが・・・。


9/16/2009

ルーヴル展とスマートランチ

 
 来週まで、京都でルーヴル展がやっています。
母が、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」をどうしても見たいと言うので、今日出かけて来ました。
混雑しそうなので、早めに家を出ましたが、乗り込んだ電車の中は既に、目的地が同じ予感のおばさま達でいっぱい!

美術館に到着したのは10時半でしたが、会場の外には、もう行列!?
スピーカーを持った係の人に促され、行列に並ぶと、会場に入るまでその時点で30分待ちということ・・・行列に並ぶのは、苦手です(涙)。
「帰ろうか・・・?」と私に気遣い、言う母でしたが、折角来たのだからと、並ぶことちょうど30分。
けれど、中もすごいことになっていました!人で絵が、見えない・・・!!

幸い(?)私の好みの絵は少なく、ほとんどの絵はスルーしました。
大好きなベラスケスの前では、しばし立ち止まり、目に焼き付けましたが、全ての絵をじっくり見るなんて、とても出来ない状況。

・・・そういえば、こんなこと、昔あったなぁ~(タイムスリップ中) ・・・・・・そうそう、あれは35年くらい前、東京の上野動物園で、パンダを見た時だったっけ。あの時も、スピーカーを持った人達が、「立ち止まらないで下さい!」と叫んでいたっけ・・・・・・。長い時間待って見れたのに、パンダは背中を向けていたわ・・・・・・フッ・・・。

ハッ!と再び現実に戻り、大工ヨセフを母に見せ、これまた戦争のような絵葉書売り場で、二人力を合わせて数枚ずつ購入し、美術館を後にしました。(その頃には、外の行列は倍の長さに・・・!)

どんな名画も、こんな状況で見るなら、家で画集を見てた方がいいかも・・・と私は思います。


その後、三条で学校帰りの娘と待ち合わせ、スマート珈琲でランチ。

お腹を空かせた娘


スマートのランチ


 スマート珈琲のランチは、メニューから好きなものを2品選んで作ってもらうのですが、私の定番は、チキンカツとベジタブル・オムレツです。

レトロな建物の中の清潔感溢れるテーブルで、美味しいランチをいただいて、少し疲れも和らぎましたが、その後の帰路、私が電車の中に母の荷物を置き忘れるという、普段なら母の専売特許の失敗をやってしまいました(涙)。 
荷物は無事に見つかったのですが、最寄駅までまた取りに行き・・・最後の締めがくたびれ感を増長・・・。

9/13/2009

母の誕生日とオールドファッションアップルパイ



 今日は母の誕生日でした。最早、嬉しくはないお年頃だそうですが、やはり誕生日ですもの、手作りのケーキを!ということで、「オールドファッション・アップルパイ」を焼いてみました。

パイと言っても、普通のパイ生地ではなく、クッキー生地に近いもので、サクサクとしたクランブルのようなケーキに仕上がりました。
フィリングのりんごに、少量の小麦粉をまぶすことによって、とろみがつき、生地がべた付かないのは、新しい発見。

上手に切り分けるのが難しいので、お客様には出しにくいですが、今日のように家族だけで楽しむには、素朴で良いお菓子でした。





 そして夜は、シュークルートとベーコン、ソーセージやじゃが芋を、ベッコフ鍋で蒸し焼きにしたドイツ料理に挑戦!

このベッコフ鍋、もう5年くらい使っていますが、本当に重宝です。(ベッコフ鍋の由来については、こちらに詳しいページがありました。)
コンロで直接煮炊きするよりも、蓋をしてオーブンでじんわり調理することで、野菜(特にじゃが芋)がそのものの風味を損ねずに調理されます。

シュークルート(ドイツ語だと、ザワークラウト)を知ったのは、小学生の頃。
クリスマスの枕元のプレゼントの本の中に、「大どろぼう ホッツェンプロッツ」という、ドイツの児童書シリーズがありました。 その話の中には、必ずザワークラウトとソーセージが登場するのですが、子供心に「どんな食べ物なんだろう???」と、興味深く思っていたものです。(クリスマスの枕元の本で、一番のお気に入りは「スプーンおばさん」シリーズ(ノルウェーの童話)でしたが、そこに出てくるこけももジャムも、憧れの食べ物でしたっけ・・・。)

多分、日本の子供には、酢漬けのキャベツはあまりウケそうにありませんが、酸いも甘いも知った大人になら、この美味しさは分かることでしょう。 
日本にいながら、ドイツの味を楽しむのは、少し贅沢な気分!

先日、ソムリエさんからプレゼントしていただいた日本酒・白露垂珠で、虫の声と共に、楽しい秋の夕べとなりました。
・・・もしかしたら、この料理にはビールなのかもしれませんが、私と母はビールは苦手なもので・・・・・・。

9/11/2009

能楽の世界

 母のOL時代の先輩のIさんが、10月に大槻能楽堂にて、源氏供養を舞われます。
今日、衣装をつけてお稽古されたのですが、なかなか見る機会が無い衣装の着付けを、人形作りの肥やしに見に来ない?とお誘いいただき、行って来ました。

お昼前に天満橋で待ち合わせをして、軽くランチ。

お稽古の前なので、ざる蕎麦にするとおっしゃるIさん、母も同じくざる蕎麦にすると言うので、「じゃ、私も・・・」と便乗しようとしました。
すると、「あんた、あんまりお蕎麦好きちゃうやん、うどん派やん!」と母。
すかさずIさんも、「そうなの!?若いんだから、もっと他のものを食べなさい!」「そうや、この、肉玉うどんにし!」と、強いプッシュを受け、「あ、じゃ、肉うどんに・・・(汗)。」 
ムムム、この年代の女性のパワーは、有無を言わせぬものがある・・・と、太刀打ち出来ないものを感じつつ、食事を終えました。ちなみに肉うどん、美味しかったです。

タクシー乗り場に向かうと、目の前の大川(旧淀川)の上に、巨大アヒルが!!!


 昨日、夕刊で見たような覚えが・・・実際はもっと大きいです。心和むのを感じながら、それにしても一体、どうしてこんなところに・・・???

* ここに、関連記事がありました。由緒正しいアヒルちゃんだったようです。


その後は、タクシーで能楽堂へ。

ドキドキしていたのですが、皆さん、嫌な顔一つせず、よそ者の私達を迎え入れて下さいました。
Iさんの衣装を選ぶ時も、関係者さんだけの大切な時間でしょうに、一緒に生地を見せていただいたり、普段知ることの出来ないような裏のお仕事を目前にさせていただきました。

着付けは、本当に見ることが出来て、良かったです。
扱いにくいはずの硬い織地を、慣れた手つきで格好良く着せ付けて行く様子には、すっかり引きこまれてしまいました。
私は、和人形の着付けが苦手なのですが、今日見せていただいたことに、実にいろんなヒントがあり、思っていた以上に勉強になったのです。

その後、誰もいない客席から、贅沢にもIさんのリハーサルを見せていただきました。

Iさんは、小柄な方なのですが、衣装を纏い、面を付け、現れたさまは、すっくと随分大きく見えました。
面を付けておられるのに、場内に深く響き渡る声・・・いつも凛とされているIさんの、全てを剥ぎ取った本当の姿のように見えて、心打たれました。

本番は10月です。それまでに、私も源氏供養をしっかり勉強して、更にお稽古を積まれ、舞台に臨まれるIさんに恥ずかしくないように、お会いしたいです。
充実の一日でした!

9/10/2009

さきら再訪と父の誕生日

 まだ、来年の展覧会会場「さきら」を母が実際に見ていないので、昨日は栗東まで車で出かけて来ました。

行きの京滋バイパスで、何を思ったか(むしろ、何も考えていなかった?)母がうっかりと乗り過ごし、もう1度入り口に戻ろうと迂回路を探していたら、今度は田んぼに迷い込み・・・田舎道を15分くらい彷徨いながら、その後、やっと無事入ることが出来ました。 やれやれ・・・。

約1時間で、栗東に到着。

さきらの建物は、2度目にしてもまだ好印象でしたが、見渡してもやはり、人がいない・・・。
ギャラリーを案内して下さった職員さんに、いつもこんな感じか尋ねてみると、「そうですね・・・前の広場は子供さんが遊びに来ます。」ということ。
土日に関しても聞いてみると、「そうですね、土日は特に、前の広場にはお子さんが多く遊びに来られます。」って、お子さんでなく、ギャラリーに来てくれそうな大人はどうなの???

こんなに立派な建物なのに・・・とつくづく勿体無い。(←パートナーが、ちょうどブログに「さきら」のことを書いていました。)
それと同時に、「人が少なければ、私達の展覧会の間だけでも、なんとか賑わせたい!」とメラメラとやる気が!!
大好きな滋賀県の人々に、なるべくたくさん見ていただきたいですもの!

帰り道、京都御苑の前のホール・アルティで、今月末のピアノのチケットを3枚購入し、酒屋さんに寄って帰りました。
秋は日本酒の美味しい季節♪ お友達のソムリエさん達におすすめを選んでもらい、父の誕生日のプレゼントに芋焼酎もゲット。
お酒好きな方には有名なお店ですが、「タキモト」というところです。品揃えも豊富、そして安い!

さて、一夜明けた今日、久しぶりに父と食事。 「なっちゃん、どこで食べる?○○(某ステーキ店)でもいいで。」と言いつつも、思いがけず100円寿司の前でハンドルを切った父!! えっ!?

テーブル席に座ると、お茶を入れる動作もぎこちなく、どうも慣れていない様子。
(なんや、あんまり知らんねんな?フフフ。)
そこで、100円寿司のルールを伝授しながら、二人で和やかにお寿司を食べました。

今夜は、孫娘の贈った猫の写真集を見ながら、芋焼酎を呑むんだろうな・・・。
いつも心配ばかりかけているお父さん、69歳の誕生日、おめでとう!

9/08/2009

舟越桂 「夏の邸宅」




 昨日、図書館から借りてきた、彫刻家・舟越桂の「夏の邸宅」という作品集。

舟越桂については、今まで好きでも嫌いでもなかったのですが、これを開いた時には、久しぶりに強く惹きつけられるものがありました。

それには、撮影されたロケーションが大きく影響していると思われます。

その場所とは、東京都庭園美術館。朝香宮邸として昭和8年に建てられた建物。そして、以前から行ってみたいと思っていたところです。

近頃、廃墟ばかり写した本が出回っていて、ということは小さな「廃墟ブーム」が起こっているのでしょうが、なんとなく、そんな匂いも感じさせられます。
廃墟と言ってしまうには、掃除の行き届いた(定期的に人の手が入っている)美しいアールデコの空間。だとすれば、それを感じる理由は、「絶対に、生きている人が住んでいない場所」という空気が流れているからからでしょう。

建物と作品の相乗効果で、ここまでお互いが高められるものか・・・と感嘆してしまいました。
舟越氏の彫刻の良さも、このロケーションにあることで、気付くことが出来ました。

さて、本の裏を返すと、¥3780・・・・・・ビミョーな金額。 
この先、図書館で何度か借りて、それでもどうしても本棚に加えたい時は、古本屋さんで探したいと思います。

この作品集は、昨年夏に、東京都庭園美術館で開催された展覧会をそのまま本に閉じ込めたものだそうですが、この空間を、大勢の人と一緒に共有するなんて、ちょっと考えられません!
本の中で、一人で巡る展覧会・・・その方が十分にゾクゾク感があり、満たされると強く思うのですが・・・どうでしょう?

9/06/2009

バナナケーキ



 最近、バタバタとしていて、なかなかケーキを焼く暇もありませんでした。

本当は、母の入院中に何か焼いて差し入れよう・・・と思っていましたが、とてもそんな時間は取れず。
やっと落ち着いた今日、家にある材料でバナナケーキを!

先日、びっくりするくらいたくさんの房のバナナが、同じくびっくりするくらいの安さで売っていて、それでも意地汚く、一番大きなのを選んで、ふうふう言いながら買って帰りました。
毎日バナナジュースにして飲んでいましたが、全部使いきれる量では無く、どんどん黒くなっていくバナナ達・・・。 

そういえば、バナナは冷凍出来るって聞いたことがある!

その時に、1つづつラップに包んで冷凍したものを、今日、活用しました。味は全く問題ありませんでした。
生クリームを緩めにたてたものを添えたかったけれど、あいにく切らしていました、残念。

野葡萄を切ってきて、飾りつけ。1つ1つの実の色が違って可愛くて、大好きです。
残念ながら、この実は食べられませんけども。

ケーキのお供は、残暑が厳しくて、珍しくアイスティーに。
折角だから、家で出来たレモンを今年初めて収穫。スライスしてアイスティーに浮かべました。
市販のものよりも、皮も薄く、どことなく新鮮な香り!無農薬ですから、皮までもちろん食べました。


↓鈴虫がいるの、分かりますか?




 母の退院した日から、我が家は庭でもリーンリーン 家の中でも、こんなに素敵な鈴虫が涼を誘ってくれています。
なんと、シランの葉で作った手作りの鈴虫!1匹に30分もかかるそうで、計3匹! 
大切なお友達が、折って作って下さいました。

秋の夜の、小粋な虫の演奏会です♪

9/04/2009

小さなカーディガン


 秋風が吹くと、編み物が恋しくなります。
フランスの人形には、どうしても手編みのニットは違う・・・と思ってしまうのですが、描き目のドイツ人形なら、きっとよく似合うのでは? そう思うと、すぐに作りたくなって、今日はドイツ人形のカーディガン作り。
いつもは夜しか編み針を握りませんが、今日は昼間から編んでいました。

糸は、ツイードがピッタリな気がして、毛糸のかごの中から、一番細いツイード糸を持って来ました。
イギリスのものですが、繊細なショールを編むのに良い細さの糸で、以前セールになった時に何色も買っておいたものです。

最初にゲージをとって、人形のサイズを計り、製図は編みながら適当に作りました。
基本製図を作りたかったこともあって、まずはシンプルなメリヤス編み。 小さい人形なのに、それなりに編み上がるまでに時間がかかり・・・やっと夕方にちょっと撮影。

同じ糸で編んだ、うさぎも一緒です。

製図を直しながら、何枚か編んでみるつもりですが、次はベストかな?
アーガイル模様を入れても可愛いだろうなぁ。

そうそう、人形の衣装オーダーのためのページを、先日作りました。ご興味のある方はどうぞ。

9/02/2009

来年秋に・・・





 
 来年秋に、滋賀県の「栗東芸術文化会館 さきら」1Fギャラリーでの展覧会が決定いたしました。

春のリーガロイヤルでの展覧会時、「是非今度は滋賀で!」と言って下さった皆様が、本当に自分のことのように奔走して、実現させて下さった企画です。
ちょうど母の手術が重なったこともあり、何も出来なかった私達ですが、その代わりに、どれだけいろんな場所へ足を運んで下さったことか・・・感謝の言葉もありません・・・。

たくさんの会場の中から、薦めて下さったこのギャラリーに、先週行って来ました。

JRの栗東駅を降りて、すぐのところに、緑豊かな公園のようなものが見えます。中に入って行くと、建物の入り口までに、驚くような広々とした石畳のエントランス! 野外劇場のようでした。(実際、クリスマスなど、時々イベントがあるそうです。)

さきらの建物は、ガラスばりにコンクリートの打ちっぱなしの現代的なものですが、清々しい自然光がやわらかく射し込み、モダンでいながら、よそよそしさは感じませんでした。

広がりのあるアトリウムから、ギャラリーはガラスを通して覗くように上手く設計されています。
内部も、まず天井の高さに驚きます。奥の壁面は緩やかなカーブを描いていて、入り口すぐ横には中庭が・・・実は、一番気に入ったのは、ガラスの大きな壁とそこから見える中庭です。
そこも使えるということだったので、ギャラリーからこぼれ出たようにディスプレイ出来たら・・・と、すぐに頭の中で妄想。

大きなパーキングも隣接されていますし、本当に素晴らしいロケーションでした。
大阪にはちょっと無い建物では無いでしょうか?

3つもホールが入っていて、クラシックの演奏会に利用されていますが、ホール概要を読んだパートナー曰く、ピアノはスタインウェイ、ベーゼンドルファーだけでなく、ファツイオーリまで揃えているところは珍しいそうです。

来年秋まで、何度か足を運ぶことになりますが、とりあえずは、早く母に見せてやりたいです。


 *本日、無事母が退院いたしました。いたって元気です。 たくさんご心配いただきました。心からお礼申し上げます。