3/26/2009

肩こり親子







 ここ一週間程、知人の方々から、「○日に行きます!」というメールが相次いで届いています。


なんだか、とても嬉しい・・・。




付き合いだからという風ではなく、私と母で作る世界を見たいと思って下さるのが伝わります。




今週は、気持ちを落ち着ける暇も無く、変動する春先の気候が、ペースメーカーを入れている身には辛い母を病院に連れて行ったり、マッサージをしたり・・・。


落ち込みがちな母の気持ちを上に向けるのに家族は皆一生懸命でした。




幸い、母は復調中ですが、安心するとともに今度はこちらの疲れがじわじわと・・・。


ちょうど今日、前回に引き続き、展覧会の受付を担当してくれるSちゃんと、打ち合わせがてらお茶する約束があり、出かけて来ました。




Sちゃんと、打ち合わせはそこそこに、いろんな話を2時間も喫茶店でして、少しもやもやしていた気持ちが晴れました。


Sちゃん、ありがとうね♪




お会計の時、こちらの都合で出てきてもらったのと、ささやかなお礼として、伝票を持ってレジに行く私。


すかさず追い着いて、「はい、私の分。」と¥1000を出すSちゃん。


「いいやん、今日は私が・・・」


「何言ってるの!」


「いや、払わせて!」


「ヒロシさん(Sちゃんご主人)も先日、ご馳走になったのに、あかんよ!」


「あれはあれ、これはこれや!」




・・・と、大阪のおばちゃんレジ風景編というのをやってしまいました(笑)。いや、喫茶店で2時間粘るとこ自体、十分おばちゃんですがな・・・。




画像は、オリジナルビスクのイヴォンヌちゃん。何故か洋風の人形には「イヴォンヌ」という名前を付けたがる、私の母命名。


セラフィンを飼って名前を決める時も、一人 「イヴォンヌがいい~!」と主張してたっけ・・・。


今回、この人形を母が刺繍で刺した額があります。


是非、展覧会場でご覧下さいませ。










3/23/2009

あと一週間



 あと一週間に迫って来ました。


 実は、最後に作っていた特大のブリュを、完成目前にして倒して割るという大失敗をやらかし、のんびりと過ごす予定だった2月・3月は、もう一度はじめからそれを作り直す作業で、気持ちはマイナスに傾きがちでした。

けれど 結果、それは前のものより心にぴったりくるものとなりました。
まさに災い転じて福となす・・・でしょうか。やれやれ。



展覧会の時に、毎回自分達の想いのようなものを記したカードをお渡しするのですが、先日それに印刷するための人形を撮影しました。

「この子にしよう!」と思っても、いざカメラのファインダーにはいると、カメラ写りの悪い人形もいます。

結局採用された人形は、画像のピンクのケープのA・T。

いかにもお人形らしい可愛らしさをもったこの子は、反面、凛としたものも兼ね備えているように思います。
5年前の展覧会時の人形は、ほとんど手放してしまいました。
今回は大小合わせて、約45体を出品いたします。
人形は、運送屋さんに任せるのが怖くて、前回も自家用車で運びましたが、前のワゴン車なら楽々乗っていたダンボールが、今の車にはあまり乗せられないことが判明。
いざとなれば、搬入日に手伝ってくれる予定の兄の車も出動してもらって、なんとか乗り切らなければ・・・。

3/21/2009

心斎橋・ばらの木






 先日の心斎橋でのランチは、あらかじめ調べていった 「ばらの木」という、古い洋食屋さんで。


1時過ぎだったにもかかわらず、店の前には数人待ってらっしゃいました。中を覗くと、カウンター席のみで、キャパは10人くらい・・・。だいぶ待つかも・・・。


とりあえず、ボードに名前を書き込んで、近所のお店もうろうろ見て回りましたが、自称・レトロ洋食屋荒らし?の私達としてはやはり、ばらの木特製ドミグラスソースを自らの舌で確かめねば!と、回帰することに。


店内に入れたのは、私達の前に待っていたカップルが食べ終わって出てきた後・・・40分くらい待ったかな?


やっと座れたカウンター席から店内を見渡すと、やや狭いのですが、背後に個々のコート掛けなどがあり、椅子とテーブルの高さもオッケー!(カウンター席って、とても座りにくいものが多くて、苦手なのです。)

目の前に広がる厨房も、清潔感あり。そして、コックさん達も気持ちの良い応対。


オーダーしたランチ。

スープは一口のんで、「!」。 今までに味わったことの無いような、ちょっと不思議な味。もう一口・・・これは燻製の利いたベーコンの風味のようです。
多分、無駄な味付けをしていないのでしょうか・・・それでいて、ベーコン・玉ねぎ・溶き玉子がバランスよく主張しあっていて、飽きの来ない風味。


サラダも、水気がしっかりと切ってあって、ドレッシングは生クリームのような・・・振りかけられたナッツも美味しい。


そして、特製ドミグラスソースのハンバーグと、帆立のフライ。付け合せの野菜も全て、丁寧な下ごしらえと素材の味を感じることの出来る上品な味付け。
一口ほおばって、思わずニッコリ。

う~ん、久々に当たりのお店でした。


また来たいね!と言いつつ後にしましたが、実際、心斎橋に出かけることはほとんど無いので、今度はいつ行けるかしら?

3/16/2009

2つの展覧会

 日曜日は、昨年に引き続き今年も大丸で3人展をされている、Oさんの展覧会に出かけて来ました。

前回は、思いがけない絵と出会い、胸がいっぱいになってしまいました。 そう、こんな早春の日でした。
新しく生まれた絵と、作者であるOさんにお会いできるのを ただ楽しみに・・・。


 Oさんの絵の、派手さや華やかさとはかけ離れたその画風は、一見すると、地味かもしれません。

けれど、ずっと見つめていると、静けさの中に ゆっくりと仄かな明かりが浮かび上がったり、小さな種に 生命の宿りの息づきを感じたり・・・・・・やさしさで満ちた世界です。

 今回は、オブジェも3つ置かれていました。
鉄製の古びたバスケットに、見過ごしてしまうかのような糸が結び付けてあり、その中に小さな木片に描かれた作品が入っていました。

お聞きすると、鉄はお父様、糸はお母様のお仕事に深い結びつきがあるそうで、小さい頃からご両親の働く姿を目に焼き付けて来られたOさんの、ご両親へのオマージュなのでしょうね。
どれも、深い深い作品でした・・・。

そして、また素晴らしいのが、Oさんのお人柄です。

あれだけ楽しく朗らかに、来場者をもてなす方は、そうそういません。
細やかな気遣いに溢れた、温かい方なのです。そしてその姿勢は、作品にも表れています。

芸術に携わる方々の作品で、心から感嘆させられるものに共通するのは、作者の人柄のような気がします。
絵でも音楽でも・・・。
それは、無意識のうちに、表現に反映されてしまうのでしょうか。

「傍若無人な態度をとっていいのは、極々一部の天才だけ。そんな人、まず滅多にいない。」
シニカルに笑いながら、パートナーは常々このセリフを口にしますが、本当にそう感じます。(けれど、「(自称)アーティスト」とふんぞり返っている人の、なんと多いこと・・・。)
なかなか良いものに出会えない昨今、寂しく思うとともに、自身も、常にちゃんと人形と向き合おう・・・と反省します。



 ふと見つけたDMに心惹かれ、金曜日にリーガロイヤルの帰りに、時々覗く青山ビルのギャラリーでの展覧会によりました。

DMで受けた直感通り、そこには 私の大好きな世界がありました・・・。

バルテュスや有元利夫に通じる、どこか不思議で懐かしいような、とても雰囲気のある作品達。そして、流れる空気。

ミヤザキトモハルさんとおっしゃる作家の方は、なんと我が家のご近所在住ということで、新しい出会いに嬉しい1日!

お気に入りの1枚も見つけ、しばらくミヤザキさんと楽しくお話ししました。
帰り道の電車の中、「もう1度ゆっくり作品を見たかったなぁ・・・」と後悔の気持ちがムクムクと・・・。
次の日が最終でなければ、もう1日出かけたい、心にぴったりくる展覧会でした。

文学も絵画も、何故かシュールさのあるものに惹かれるのは、高校生の頃から全く変わらないなぁ・・・と、あれから倍の年数を生きていることが嘘のように、ふふふと笑いのこぼれた 春の雨の日。

3/12/2009

母と私の・・・







 展覧会も近づき、会場でのディスプレイの仕方について、母と思案する日々を送っています。


リーガロイヤルギャラリーは、5年前にも1度お世話になった以外でも、知り合いの方の展覧会のお手伝いなどで行く機会も多く、間取りや空間の雰囲気は頭に入っているのですが、やはり広さがあるので、それを活かしつつ・・・
けれど私の好きな、ちょっとごちゃごちゃ感のある部分も欲しいと、頭を悩ませています。


今回は、大きな市松人形を出品するので、それは今回のメインの、母の大きな桜の額の前に・・・と決めていたのですが(そのために、着物の柄も桜にしました)、昨日、ふと置いてみた洋風の薔薇の額との相性の良さに、あっさりと配置を変更することに。


もともと、和と洋が合わさったレトロな感覚が大好きなので、気をよくして、もう1つの小さい市松人形も、楕円の額の横に添えてみました。

私にとってこの楕円の額は、母の作品の中でも大好きなものです。 
前回展示した時は、ワインカラーのドレスを着たブリュをそばに置きましたが、和人形を合わせると、また別の魅力が現れました。


お互いにやっていることは違うけれど、一緒になるといい部分を引き出しあう・・・・・・普段はケンカもしますが、この展覧会に精神を傾けている間は、私も母も、お互いを尊重し合い、そうなれるように頑張っています。


そして昨日、人形を一斉に集めて点検した時、下着を着ていない子を2体発見!!

8割がた作ると、ほぼ出来た気になって、次の人形を作り出してしまう、私の悪い癖がこういう時に仇になってしまいました(涙)。

今日は、2体の下着作りです。





3/02/2009

セブンティーン






 

なんと、娘が17歳になってしまいました。 

私だって、目をつぶれば、17歳が昨日のような気がしてしまうというのに・・・・・・厚かましいでしょうか?


 娘が誕生したのは、
長かった寒さが急にほどけたような、まさにぽっかりと春が訪れた日。

実家でのんびり朝食を食べている時に、破水!
急いで病院に行って、3時間後に産まれた娘は、
2300グラムしかない、小さな小さな赤ん坊。

けれど、元気を全身にみなぎらせ、泣いている姿にどれだけホッとした事か・・・。
待望の女の子でした。


小さい頃は喘息がひどく、熱が出て幼稚園に行けない日ばかりで、
入院することも2度あり、
お医者様から転地療養を勧められたこともありました。

けれど、小学校に上がってからは、喘息はすっかり影を潜め、
今日まで健康な毎日を送ってくることが出来ました。



当たり前ですが、
子育ては、いい時もあれば悪い時もあり。
一緒に笑ったり泣いたり、
慰めたり、慰められたり。

どれだけ娘のために胸を痛め、そしてそれ以上に、どれだけ多くの幸福感をもたらしてくれたことでしょうか・・・。



私に、「いとおしい」 という感情を教えてくれたのは、娘です。




 長かったショパンを終えて、
自分で選んだラヴェルを練習する娘は、
最近、ピアノの音色がとてもやわらかく、
けれどなんだか、凛としてきたような気がします。
特に好きな2楽章は、
古い昔の物語の、美しい絵本の頁をめくっていくような
懐かしく優しい旋律。


夕食時に、

 「最近、ピアノが楽しそうだね。」

と話しかけると、少し はにかんで、

 「うん、上手くなりたいな、って思う。」 

との答え。


それは、

誰かに勝ちたいとか、いい点数を取りたいとか、そういう風ではなく、

ただ、

いい音楽を、もっと深い調べを奏でたい・・・と言っているように、私には思えました。


また少し、成長したんだね。


成長するたびに、

辛い涙や嬉しい涙(辛い方が多かったね!)を流してきた娘は、

いつも人よりはゆっくりのペースなのですが、

ゆっくりだからこそ、

彼女の目の高さで見えてきたこと、気付いたことを 

いつも、自分のことよりも大切にして、人に接しています。

それが、相手に伝わろうと伝わるまいと。


そんな子に育ったのが、本当に嬉しい、17歳の誕生日でした。


箱から出そうとやっきになるママと、
いつも隙あらば箱に大切にしまおうとしてくれるおじいちゃん、おばあちゃん、
そしてその狭間で適切にアドバイスしてくれるパートナーに囲まれて、

気を遣ったり、時には小さく爆発したり・・・

けれどやっぱり、みんなを気遣う、少し大人のかなちゃん、

今のあなたを失わないまま、本当の大人になって下さい。


画像は、家族でのささやかな誕生日パーティーのケーキ。

そしてその翌日、久しぶりにお友達と約束して出かける、嬉しそうな娘です。

3/01/2009

DM発送しました。


  スキャナーしたので、ちょっと画像が粗いですが・・・
DMを25日に発送いたしました。関西の方は26日、遠方の方は28日くらいに「届きました!」という声をお聞きしました。
もし、まだお手元に届かない、もしくは枚数がもう少し欲しいなどありましたら、 ご連絡下さい。
たくさん刷ったDMもだいぶ減り、限りがありますので、どうぞお早めに・・・。

会期中は、私も母も、毎日在廊しております。遠方の方、このHPを通してお知り合いになれた方など、受付で名前をおっしゃって下されば嬉しいです。

今日から3月。
今月は、印刷関係の細々した仕事や配送手配、ディスプレイの構想など、ぎりぎりまでやることがいっぱい!
ラストスパートです!