11/25/2008

11月の恒例行事もろもろ







 先日、毎年恒例のクリスマス会の招待状を出しました。

年末のウィークエンド、そして大人数とあって、なかなか毎年皆さんの予定は合いません・・・なのでいつもご招待したうちの何人かは、「今年は残念ですが・・・」と欠席の手紙や電話をいただきます。
けれど、もともとあった予定の後になんとか駆けつけて下さる方あり、休みをなんとか同僚に代わってもらおうと、未だ粘り「もう少し、返事待って下さい!」とおっしゃって下さる方もありで、頑張って用意をしている私たちも、「楽しみにして下さっているのだなぁ」嬉しくなります。

クリスマス会の準備で一番大変なのは、お料理。
リーズナブルな材料で、前もって下ごしらえのしておけるメニューを、毎年料理の本をひっくり返して探します。

そして次は試作。
ちょうど、パートナーが11月の末生まれなので、ここ数年は試作のメニューの並ぶささやかな誕生日パーティーをしています。
今年は子ども達のために、ミートパイを焼く予定ですが、フィリングがかたくならないための工夫を考え、試作を。
ドミグラスソースを加えることと、練り過ぎないようにしてみたら、ちょうどよい食感となり、夕食後には、大きな オーブンプレート1枚分のパイは、ほとんど無くなってしまいました。
 パートナーと出会ったのはちょうど4年前の今頃なのですが、お互いに大切に想い、尊敬し合える関係は、深まりこそすれ、全く変わりありません。
特に、彼と娘との関係は、「私の娘だから・・・」という範疇を完全に超えて、常に娘と向き合い、彼らだけの深い信頼関係を築いてくれました。
最近は、悩みの種類によっては、私ではなくパートナーにだけ心を打ち明けることもある娘。そんな時は、本当にパートナーの存在に感謝しますし、素直な心でパートナーと接する娘にも、なんだかとても感謝してしまいます。
 画像1枚目は、今年のクリスマス会の招待状。
2枚目は誕生日のブルーベリーゼリー入りのトライフル。
3枚目は、昨年編んだものをセラフィンが遊んで穴をあけたので、プレゼントを兼ねて残り毛糸で編んだパートナーの手袋。
野呂英作の糸を使いましたが、楽しい色がたくさん入っていて、編んでいて飽きませんでした。
そして4枚目は、手袋に穴をあけた張本人(犬?)、セラフィンです。
家と一体化して、ぐうぐう寝ています(笑)。



11/23/2008

友人達との京都の一日・・・駒井家住宅にて












 数日続いた寒さも緩み、穏やかな日差しが包む秋の1日、久しぶりに会う友人達と、京都に出かけて来ました。
メンバーは、私とパートナー、私の四半世紀の付き合いの友人K子、Sちゃんとそのご主人の5人です。

K子とSちゃんとは、中学時代の文芸部の仲良し。そして、Sちゃんのご主人は私のパートナーの大学オケの先輩。というのも、3年前に、人生初めてパートナーと、お互いの友人達に「縁結び」というのをやってみて、結果なんと半年でスピード結婚したという・・・今も幸せいっぱいの二人です。
結婚以来、横浜勤務だったSちゃん夫妻が、この夏から京都に帰ってきたので、久しぶりの再会! 

丸太町のイタリアンでランチを囲んで話に花が咲いた後は、鴨川沿いを出町柳まで、色づいた樹々の並木の下をそぞろ歩いて、叡山電鉄で茶山の駒井家住宅に向かいました。

実は今回のプランは、みんなに相談しながらも、いつのまにかなんとなく私の意見が通ってしまったような感じでした。
特にランチ後に移動する駒井家は、以前から行きたい!と私の憧れの家だったのです。
みんなにも喜んでもらえるかどうか、ちょっと心配だったのですが、着いて、駒井家に一歩足を踏み入れた途端、その心配が取り越し苦労であったことを感じました。
駒井家は、こじんまりしながらも、素晴らしい空間でした。
ヴォーリズ建築にいつも共通して感じる、住んでいた人の家を愛する心と、日々の暮らしを丁寧に送って来た息遣い・・・。

部屋に入るとまず、大きな窓からのやわらかな光が目にとびこんできます。
窓に近づくと、外にはあふれる豊かな樹木。

作りつけの家具は、大きすぎず、こじんまりとしていて、それがなんとも落ち着きます。
2階の駒井博士の書斎は、仕事をするには気持ちの良い広さの木製の古い (けれど丁寧に扱われてきた)机。

壁面にはもちろん、憧れの、ぐるりと作りつけの書棚。
ここにも、陽の燦々と降り注ぐ大きな窓が二つ、ありました。

一階には、博士が奥さんのために贈った、当時としては家一軒分という、高価だったピアノもありました。
きっと、大変仲の良いご夫婦だったのでしょう・・・。


そんな幸せそうな駒井夫妻にも、辛い時代があったそうで、この駒井家は戦後米軍の占領下となり、博士夫妻は敷地内の離れで生活するという数年間があったそうです。

ヴォーリズ建築をはじめ、時代を経た建物には、今の時代にない空気・時間が流れているのを感じます。
駒井家も、心を静かに沸き立たせるような、それでいて懐かしく包み込んでくれるような、素晴らしいものがありました・・・。


次は春に行こうかな。そこに着くまでにも、哲学の道のずっと続きだという疎水沿いの桜並木がありましたから。

さて、友人達とはおかげさまで充実した時間を過ごすことが出来ました。みんなに感謝です♪

帰り道、家へのお土産に、出町柳の「ふたば」で、豆大福を買うため、長蛇の列に並ぶことになりました(涙)。が、やはりここの豆大福は美味しい!と、帰宅して、かぶりついてほっと一息。

あぁ、いい一日だったなぁ・・・。











11/18/2008

オリジナルの洋人形とミシンの故障


 
 オリジナルの洋人形の衣装を、昨日から作っています。
アンティークドールでは無いので、あまりそれっぽくならないように・・・けれど、一昔前の欧羅巴のいいとこのお嬢さん風を心がけたつもりが、やっぱり徐々にアンティークドールの衣装のようになってきてしまっています。ムムム。
最初のイメージでは、全てシルクのベルベットで作ろうと考えていましたが、ベルベットの縫いにくさプラス、あろうことか長年連れ添ったミシンがとうとう壊れるという悲劇が起きてしまい、結局ベルベットは部分的に使って、コットンの肉厚のジャガード生地を使うことにしました。
画像ではまだ縫い合わせる前の、置いただけの状態です。
作業しながら、合間にミシン購入に向けてネットで下調べしていましたが、最初は自動糸切りやちょっとしたアルファベットの刺繍が出来るものに心が動き、その機種の最安値のお店を探していました。
が、ふと、
「刺繍なんてミシンで実際するかなぁ・・・やるんだったら手でするよなぁ・・・」
とか、
「自動糸切りなんて、今までのように鋏で切ればいいんじゃないだろうか。」
と、安価なミシンに傾きだしました。まぁ、いつものことです。

そのうち「もしかしたら・・・」と、壊れたミシンに向かい出し、フットコントローラーを、ある角度に保てばなんとか動き出すことが判明。右手でそれを操作すれば、左手だけでミシンをなんとかかけることが出来ました。
このミシン、もう17年も使っています。
これで娘が小さい頃、たくさんの洋服を縫いました。
その後は、インテリア雑貨を山のように製作しました。そして現在は、大きな人形の衣装を作る時に活躍してくれています。
私が自分で買ったものなので、機能も一番シンプルな、リーズナブルなミシンです。
でもやっぱり、出来る限り使いたいなぁと思うので、作業出来るうちは使い続けようかな。
当分は、片手のみのミシンかけ、逆にすごく腕があがったりして。

11/11/2008

フィーバーウィーク


 娘がヨーロッパに旅立ったこの1週間。
滅多にないこの機会、普段出来ないいろんなことをやろう!と、めいいっぱいに過ごすつもりでした。

おかげさまで、久しぶりに時間を気にせずのお出かけと、これまた時間を気にせずの人形作りその他で、充実した日々を送ることが出来ました。
 まず、一番の出来事は、火曜日にパートナーのお母さんが、親戚の結婚式で金沢から久しぶりにこちらに出てこられたこと。

折角だから、お疲れにならないように・・・と思いつつも、京都好き(そして京都通)のお母さんに楽しんでいただけるようなプランを一生懸命考え、母とパートナーの4人で、まずは待ち合わせの京都駅で、老舗の洋食屋さんでのランチ、次に電車で宇治の平等院へ出かけ、大好きな雲中供養菩薩像を見に行きました。

母とパートナーのお母さんは、この菩薩像を見たのは今回初めてだったのですが、予想通りとても気に入ってくれて、私たちにとっても嬉しかった一日でした。

帰りに立ち寄った甘味処で、仲良くみんなで同じものを注文。
お庭を前にしたテラス席だったので、歩いて少し疲れた身体には、自然の風がとても心地よかったこともあってか、竹筒に入った冷たくて甘いデザートは、大変量が多かったにもかかわらず、みんなぺろりとたいらげられてしまいました。

こちらのお店のメニューは、娘の大好きな抹茶づくしで、「今度は一緒に連れてこなければ!」と、早くも次の宇治行きを楽しみに思う私たち。


 木曜日は、「展覧会に展示する雛人形に何かを添えたい・・・」と、W氏の工房で、日がな1日、可愛らしいきんちゃくを作ってきました。
女雛の隣りには赤いおもちゃづくしの、お内裏様の隣りには黒い宝づくしのきんちゃくです。
その帰りには、オリジナルの大きな人形の襦袢の布が足りなかったこともあり、北浜から加美駅まで電車を乗り継いで、古布をもとめて来ました。
用事が済んだ時はもう6時くらいだったので、既に真っ暗。こんな遅くに気兼ねなく帰ることが出来るのも、大人だけの限定期間だけです。

 そして最後のお出かけは、土曜日の知り合いの方のフラダンスの発表会。
大きなホールで100組以上が出演する、まさにフラダンスの祭典でした!
普段あまり見ることの無いフラダンスは、下半身は大きく円を描くのですが、上半身はとてもたおやかで、母性や大きな自然を感じる世界・・・。
若くスレンダーな方よりも、むしろたっぷりとした体格の年配の方の踊りの方に、南国のそれらしさを見た1日。


それ以外の日は、ひたすら人形制作です。

今日はレディドールの麦わら帽子が出来上がりました!
5mm幅の麦わらのテープは、とてもミシンでは縫うことは出来ず、一針一針手で様子を見ながら縫って行きます。帽子の形にするのはなかなか難しく、思った以上に時間がかかってしまいました(汗)。

人形をやっていて思うのは、上から下まで、手作りできないものはないということ。
それが大変なのですが、満足感もあります。
今回の帽子も、ヴィクトリア時代の資料を見ながらの見よう見まねです。

けれどもいつものことながら、形になって行く喜びは何事にも変え難く、人形が嬉しそうな顔に変化するのを見たいがために、作業に没頭します。

娘が帰国するまでに・・・と思っていたこのレディ・ドールは、残念ながらまだ2,3日かかりそう。
けれど、徐々に完成して行くに連れて、自分の頭の中のイメージもはっきりしてきて、どこに何が必要か見えてきます。
後もう少し・・・。

そして明日には、娘の笑顔とたくさんのお土産話が待っています!!

11/07/2008

モールドの悲劇・・・。 


 ドイツからやっと届いたモールド、4つのうち3つが、無残にも割れていました・・・(涙)。

今までこんなことは一度も無かったのですが、自分のせいでは無いにしても、ショックです。


早速ドイツの発送元に連絡すると、割れたモールドの画像を送れとのことでした。疲れていましたが、頑張ってすぐに送ると、あちらも補償の手続きを申請したということ。

こちらも郵便局に問い合わせをしたり、いろいろネットで調べたりで、今日1日をつぶしてしまいました・・・あぁ、もったいない!
またドイツから送ってもらうにしても、かなりの時間がかかるでしょう。けれど、仕方ありません。
今日はこれから、こちらに着いた時の状況を文書にして送らなければなりません。いつも中学生英語で乗り切ってきましたが、ちゃんとした報告文なので、パートナーにまる投げして頼もうと思います。 (・・・いや、やっぱり自分のことは自分でやらにゃいかんかしら・・・?)

11/02/2008

旅行のお供の・・・


 この連休明けに、ヨーロッパへ旅立つ娘。
向こうの寒さは、こちらの冬以上なので、肌触りのよい毛糸を選んで、マフラーと手袋を編みました。適当に編んだものですが、それでも4種類の糸を使っています。
昨日の夜中にやっと編みあがり、とりあえずホッとして休みました。
ヨーロッパは、娘が5才のときに、イタリアとフランスに連れて行ったことがあります。けれど、当時は男の人が苦手だった娘にとって、特にイタリア人のサービス溢れる愛情表現はトラウマになってしまうほど受け入れ難かったようで、今でもその旅の思い出話になると、顔をしかめます。
あれから11年・・・今回の旅は以前のようなお気楽なものとは違い、自分達のレッスンや演奏会などもあるので、少々気の重いものとなります。
けれど、滅多にない機会、たくさん学んで経験を積んで帰ってきて欲しい。 (うらやましいことに、夜にはオペラ鑑賞もあるそうで、その時用のあらたまった洋服も、トランクには潜んでいます。)
娘の留守中、私はふだんのお弁当作りや早起きからも解放され、やりたいことをやろう!とわくわくしながら思案しましたが、やはりその答えは人形作り・・・・・・かな?いつもと同じやん・・・。
まぁとにかく、出かけた時と同じ笑顔で、娘が帰宅することを祈って!