10/22/2008

クリスマスカラーのぺティート



  大きなサイズのブリュを製作する傍ら、ぺティートサイズのブリュを作っていました。
意図したわけでは無かったのですが、出来上がるとクリスマスカラーです。
そういえば、クリスマスまであと2ヶ月! 例年のクリスマス会の招待状を作らねば・・・。
けれど、ばたばたと人形作業の毎日。なかなかそれ以外のことに時間が割けません。
2週間後には、娘がヨーロッパに旅立つので、その間に時間の余裕が出来るかな?
「1日25時間欲しい!!」 と、思っても仕方のないことを思いつつ、過ごしています。

10/14/2008

はこせこ(自分用?)





 この一週間、とても忙しくて、毎日電車に乗って出かけていました。

家が一番大好きな私にとって、外出が続くのは、イコール人形の作業もストップしてしまうので、疲れとストレスの溜まる日々でした。

もちろん、楽しいことや感動する出来事も、この慌しい日々にはあったのですが!


やっと人間サイズのはこせこも完成しました。

選んだ布は、W氏のお持ちだったものを見せていただき、一目で気に入ったもの。犬好きの私にぴったりの柄です。

昔は黄色という染料があまり無くて、珍しいそうです。

中には、ちゃんと鏡も入っているので、バッグに入れて使うこともできます。(もちろん、もったいないので、鑑賞用になるでしょうが・・・)

一番下の花柄のは、母が作りました。使用した古布は、私が見つけたもので、大変古いものなので、すぐに破れてしまうほどです。とても可愛らしい色合いで、好きです。


娘が成人式の時、どちらか使えるといいですが、娘が着物を着て成人式をするかどうかは、まだまだ分かりませんね(笑)。

私のはこせこは、展覧会のディスプレイに使う予定です。

10/09/2008

♪♪♪な気分♪



 今日は、人形を作っているものにとってはとても重要なアメリカの会社(私も粘土を愛用)が、もう完全にだめらしい・・・という衝撃的なニュースを知り、ネットの中であくせく粘土を探し回っていました。
でもやっぱり、国産のものしか無かった・・・。国産のものは使いにくいのです。
まだ使ったことのない、海外の他社の粘土を船便で送ってもらおうか、思案しているところですが、迷ってる場合じゃないかも。
展覧会までに、粘土不足で困るような状況に陥りたくないので、明日にでもメールで問い合わせをしてみようかと思います。

けれどこういう時は、悩んでも仕方ない!私は常に楽観主義なのです。


今朝焼きあがった人形を見ていた時、ふと思いついて、お雛様にしようと思って縫い上げていた着物を着せてみました。
本来着せようと思っていた人形には、大きさがやや小さかったのです。


すると、雰囲気にぴったり!

その時ちょうど窓から風が吹いてきて、髪をなびかせながら、気持ちのよい表情をしてくれました。

きっと、沈丁花の香りをかいでいるのかしら・・・?


お雛さまというよりは、よそいきを着た女の子といった感じでしょうか。人形の楽しそうな気分をお裾分けされました。

・・・なんというか、こういう瞬間があるから、人形を作るのを止められないのですよね。


今夜はこれから演奏会。

この♪♪♪な気分のままで、行ってきます!

10/05/2008

嬉しい贈り物



 

 こうやって、ブログをしたり、HPを開設していたりすると、自分だけの記録や想いを綴るだけなのに、思いがけずいろんな方と知り合うことが出来ます。

福岡にお住まいのNさまも、そんなお一人。

私のつたない日記に、よくメールで優しいコメントを下さります。もちろん、まだお会いしたこともありません。

けれど、私が嬉しい時は一緒に喜び、悩んでいる時は、ともに悩み・・・ネットという宇宙のように広い世界の中で、たまたま出会った私を、いつも大きく包み込んで下さる、大切な方です。

そんなNさまから、小包が届きました。

中には・・・赤くてなんとも可愛らしい、女の子の着物地が詰まっていました!

お孫さんの七五三のために、娘さんの着物を探しているときに見つけられたそうです。
Nさまの住まわれる土地では、女の子が産まれると、着物地を贈るという、ゆかしい慣わしがあるそうで、この布も、56年前にNさまに贈られたものだそう。

そんな大切なもの、私がいただいてよいのかしら・・・けれど、おはなしをいただいた時、すぐに 「ください!!」と言ってしまった、さもしい私です(恥)。

添えられたスミレのカードには、美しい文字で、Nさまらしい心遣いに溢れたメッセージがありました。

着物地も、贈られたエピソードも、Nさまのお心も、すべてをひっくるめて、私にとって嬉しい嬉しいプレゼント。

Nさま、本当にどうもありがとうございます。
展覧会の時、お会い出来るのが、本当に楽しみでなりません。

さて、せっかくの布、この健やかな元気あふれる可愛らしさを、上手く活かした衣装作りを、私なりにゆっくり考えます。
今思い浮かんでいるのは、洋のテイストを加えた着物。
似合いそうな人形も、ゆっくり選んで、製作して行きます。
そうでないと、折角の布がかわいそうですから・・・。

来年くらいに、このブログで、お披露目できるといいなぁ・・・。

10/02/2008

院展

 今年も院展に行って来ました。


もう、何度めになるでしょうか・・・?母が日本画が好きだったので、いつからか一緒に行くようになりました。

そのうちに、出品されている何人かの画家の方とも知り合いになり、年に一度作品を見せていただくのも楽しみになりました。

関西では、京都市美術館と心斎橋大丸に巡回するのですが、大丸だとどうしても、絵の大きさに対して会場が小さくせせこましいので、大体は京都へ出かけます。

京都市美術館は、建物もレトロで美しいのです。





院展で、最初に好きになったのは、水谷愛子さんの作品だったと思います。

まず目に飛び込んでくるのは、あたたかなその色彩ですが、その中に描かれていた小さな子供の、なんとも言えないあどけなさ、やわらかで無垢な雰囲気は、水谷さん独特の世界でした。


残念ながら、数年前に水谷さんも亡くなりましたが、それと重なるようにその頃から惹き込まれてしまう若手の作家さんがいます。


彼女の名前は宮北千織さん。最近は、宮北さんの作品がなんといっても一番の楽しみで・・・。



その画風は(私が今まで目にする機会があった院展の作品は)、オレンジ色が主体となっています。そして、そのオレンジのトーンの中に、いつも無数の色で描かれた細やかなもの(これが特に好きなのです)が散りばめられていて、優しい面差しの女性が描かれています。



彼女の絵の前に立つと、いつも心が湧き立ちます。

ぱぁーっと明るい光が差し込んできて、ときめきます。

私の好きなものが、詰め込まれている世界・・・でしょうか。



そして今回もう一つ、心を強く捉えた作品がありました。

作者は東儀恭子さんという方。タッチはもちろんですが、とにかくその独特の感性が素敵です。

これからの私にとっての注目株ですね。


今年の院展を見て思ったのは、宮北さんっぽい作品が何枚か目に付いたこと。
でも、それらはやっぱり、「っぽい」のであって、なんだか違う気がしました。少なくとも、私の琴線には引っかからない。

どんな作家さんの作品を見ても、どこか心惹かれるものに共通しているのは、個性があるということ。
その人らしさです。
作品が好きでも嫌いでも、印象に残るのはやはり、オリジナリティーのあるものです。

私もがんばろう・・・と分野は違うけれど、こっそり思うのでした。

10/01/2008

秋色の靴下

 
 久しぶりに、自分用の靴下が完成しました♪

靴下は、0号の輪針二本を使って編んで行くのですが、糸が細いため目数も66目と多く、おまけに同じものを2つ編まなければならないので、一気に編まないとなかなか仕上がりません。

けれど仕上がったものは、市販のものと違ってすぐに薄くなって穴があくことも無く、洗濯機で洗えるので、お手入れは大変楽なのです。

自分用にも過去何足か編みましたが、どうしても編む時の楽しさを優先して、ややカラフルな色を選んでしまい、結局はインドア用となってしまうことが多かったので、今回は意識して地味めな毛糸にしました。
結果、とても合わせやすく実用的なものが編みあがりました。

Spring forward という名前のパターンですが、私にとっては秋色の靴下です。