12/27/2008

年末も変わらず・・・








 ここ数年は、年末年始も関係無く、人形を作っています。

今日は、顔描きの作業。

人形を作る工程の中で、どの作業も大切なのですが、顔描きは特に神経が磨り減ります。

大抵、アンティークの人形の顔を参考にしながら描いて行くのですが、写真集を見ながらイメージに近いお手本を探していると、いつの間にか本来の目的を忘れて、表情だけでなく衣装や細部にみとれていたりで、気付かないうちに時間が経ってしまうことはしょっちゅうです。

リプロの人形を作る場合、睫毛は細く長く綺麗に揃っていることが良いと思われていますが、実際に写真集を見ていて私が心惹かれるのは、睫毛の太さもまばらで、アイカットも、一目みただけで明らかに左右大きさが違うものだったりします。

なぜかいつも印象に残るのは、綺麗なメークの人形よりも、そんな大雑把な人形・・・(やっぱり私自身が大雑把な人間なので、正当化しようとしているのでしょうか・・・(恥))。

いや、昔の人形は、大雑把というよりも、左右対称に仕上げることにそんなに執着していない、と言うべきかもしれません
そもそも人間の顔は、左右対称ではないのですからね。

バランスを崩しているからこそ、個性を感じる・・・敢えて既成のお人形さんらしくない人形。
いつか街角で見た女の子や、小さい頃に時々遊んだあの子・・・そんなデジャヴを感じさせる人形が、どうしても胸に迫ってくるのです。

1度目の顔描きを終え、人形の頭を7つ窯に入れた後は、のんびりと小物作り。

「何かが足りない・・・。」と思っていたスタイナーのために、小さな巾着を作ってみました。
中には綿と、京都の鳩居堂で買った御香が入っています。スタイナーの顔が、ずっとやわらかくなりました。




12/22/2008

クリスマス会 その3








 音楽会が終わった後は、お茶とお菓子を楽しみながら、本の交換会です。
今年はSちゃんが旅行から帰ったばかりだというのに、パンナコッタとお麩で作ったシナモン味のお菓子(珈琲にぴったり!)を作ってきてくれました♪
ピアニストのM先生は、美味しい焼き菓子を3種類持参して下さったので、ティラミスを作る予定を中止して、私は今回楽をさせてもらいました。
本は・・・・・・これだけの人数が集まれば、様々な本が集まります!

まず、私の用意した本は、「不思議の国のアリス」です。昨年に続いてアーサー・ラッカムの挿絵のものを。
これは、娘のクラスメート、トロンボーンのYちゃんに当たりました!そして彼女の持ってきた本は、O・ヘンリの「賢者の贈り物」。
リスベス・ツベルガーの挿絵のものだったので、Yちゃんのセンスに、相通じるものを感じました!きっと私の本も気に入ってくれたのでは・・・?と勝手に嬉しく思うのでした。

ちょうど最近、O・ヘンリの短編集を枕元に置いていたいたのですが、賢者の贈り物は昔から大好きなお話。あれほどの、相手を思いやる心を短くも感動的に描いたものは、そうそう無いのではないでしょうか?
美しい、美しい話です。そして、それはその美しい夫婦愛を実践している、ヴァイオリニストのY子さんへ当たりました♪

Y子さんの選んだ本は、「最後の授業」という、今話題のものです。他にも、痴呆の母親への詩を綴ったもの、「ああ無情」、ノーベル賞に関するもの、風景の写真集、女性作曲家についてのもの、金子みすずが2冊(うち1冊は、みすずが好きな、娘が選んだものです。)、「ダメ犬グー」、スーラの画集などなど・・・。

そして、私が当たったのは、偶然にもまた、昨年と同じM先生からの「おうちで楽しむ日本のもてなし」という本。
ますます和の文化について興味がふくらんだ年だったので、すご~く嬉しかったです!

この本の交換は、自分では買わないものが大抵あたるので、それがよいところではないでしょうか?
もらった本は、その時すぐに読まなくても、何年かして開いてみて、とても役に立った!というものもあります。
なかなか人から本を貰うことが無いので、(自分では)面白いなぁ~と思いつつ、毎年さんざん迷って本を選んでいます。
寝る前の読書は至福の時間!
数日前から、娘がクリスマスに3冊セットでいただいた、「ああ無情」を読んでいる私。
小学生の頃、とても胸を打たれた思い出深い本です。大人になって読み返してみると、やはり名作!まだ1冊目の途中なので、次に控えている2冊を横において、はやる気持ちで(でも、じっくりと!)読み進めています。
どうやら、2008年は、「ああ無常」と共に暮れて行きそう・・・。
画像は、クリスマスに選んだ、アーサー・ラッカムの絵。
誰に当たってもいいように、永遠の名作を、大好きなラッカムの挿絵で・・・。





12/20/2008

2008 クリスマス会 その2













 お客さまが揃ったら、まずは乾杯!そして、しばし食事とおしゃべりです。
1年に一度、クリスマスにしかお会い出来ない人もありますが、不思議とそんなブランクも感じないのは、いつも皆さんが変わらぬ態度で接して下さっていることもありますが、1年という月日が思いのほか短いせいもあるかもしれません。
今年もあっという間でした・・・。
いろんな話が飛び交います!
音楽をはじめ、皆さんそれぞれに活躍されている分野の話はもちろんですが、今年はパートナーの友人Oさんに良い縁を!ということで、あの人がいいんじゃない?いや、この人は?と、盛り上がりました。
Oさん、東京からはるばる来た甲斐がありましたね(笑)。
2時間程、歓談した後は、場所を2階に移して、音楽会です。
今年もプログラムは、パートナーが作ってくれました。

クリスマスの夜の小さな音楽会 eine kleine Weihnachtsmusik
2008.12.13 

1. コダーイ Z.(1882-1967)(編):来たれ、来たれ、インマヌエル(18世紀フランスのミサ典書より)(1934)

♪まずはクリスマスに相応しい雰囲気を、混成コーラス隊の魅惑(?)の歌声で。
2. G. マルティーニ(1741-1816):愛のよろこびは
     Tb. /Pf.
♪若者が奏でる清新な調べ。最初は天使の喇叭(トロンボーン)で。

3. F. ショパン(1810-49):バラード第1番ト短調op.23(1831-5)
     Pf.
♪今年はいよいよショパンの名曲が登場。カピバラ大好き。

4. ジャズもどき:(曲目未定)
     Pf.
♪毎年、問題のある演目で迫るど素人。今夜はいったい何が起こるのか!?。

5. H. ヴィエニャフスキ(1835-80):ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調0p.22(1862) ~第1楽章
     Vn. /Pf.
♪昨年の好評を受けてのヴィエニャフスキ第2弾。今回は華麗なる伴奏で 。

6. 高田信一(1620-60)(詞:北原節子):お母さん おぼえていますか
     Vo. /Pf.
♪今年初登場! 多芸多才なプロ職人の歌の腕前やいかに!?

7.  D. ショスタコーヴィチ(1906-75):5つの小品(L. Atovmian編)
     Vn. /Pf.
♪今夜のメイン・プログラム。洒落た味わいで迫ります。

8.  信長貴富(1971-):新しい歌(2000)~うたを うたう とき
Chor.
♪締めくくりはやはりコーラスで。合唱界一の売れっ子の作品を、しっとり聴かせます。
   

・・・と、盛り沢山の演目!みな、素晴らしい音楽を奏でてくれました・・・。
その3へつづく

画像は、「クリスマスの夜の小さな音楽会」の様子。
みんなで記念撮影。
そして、友人の焼いて来てくれた、なんとお菓子の家です!
シナモン風味の美味しいクッキー生地で出来た、夢のような教会・・・。Sちゃん、ありがとう!!




 

12/15/2008

2009 クリスマス会 その1




 今年は総勢17人でのクリスマス会でした。音楽会では、直前で風邪で来られなかった娘のクラスメートのソプラノの代役探しで、バタバタとしましたが、他の演目での出演者の方に快く引き受けていただけ、助かりました!(ありがとう、Y子さん、M子先生!)

この日は必ず、玄関先にイーゼルを出して、年に1度だけ天使のコーラス隊の額を飾ってお客さまをお出迎えします。


廊下の飾りも、クリスマス風に・・・。けれど今年は、私が風邪だったこともあり、みんなの意見で「無理をせずに、こちらも余裕を持ってやろう。」ということになりました。

なので、飾りも少な目ですし、いろんな部分で思い切ってかなり簡略化しました。(気付かれたお客さまもあるかなぁ?)

おかげで時間に余裕を持って準備出来ました。


テーブルクロスは、クリスマスらしい明るい雰囲気のものに。

お料理は、4日前から少しずつ準備します。

メニューは、

 蟹のムース

 ポーチド・サーモン

 鶏と茄子のコリアンダー和え カレー風味

 寒天寄せ2種

 魚介のエスカルゴ・バター(の、エスカルゴ抜き)

 人参とレーズンのマリネサラダ

 チキンの南蛮漬け

 豚肉のオリエンタル風

 じゃがいものパルマンチェ

 アスパラのエスニックサラダ

 ミート・パイ

 牛肉と牛蒡のご飯


そしてもう1品、いつも美味しい春巻きを作って下さる方があって、助かりました♪

デザートは、友人が「パンナコッタを作って行くわ!」と言ってくれたのと、ピアニストのM先生が焼き菓子を持って来てくださるということだったので、直前で作るのをストップ。これも、気持ちの余裕を持つことが出来、有難かったです。
リハーサルのある人は1時間前から集まり始め、4時頃にはほぼ全員が揃い、クリスマス会は始まりました!
昨年に引き続き、パートナーの大学オケ時代の友人Oさんは、東京から駆けつけて下さいました。
その2へ・・・。

12/13/2008

クリスマス・パーティー

 今年もクリスマスパーティーが無事終わりました。

今回は2日前から風邪気味だったりで、「もっと悪くなって、準備が出来なかったらどうしよう・・」と、気持ちが不安だったのですが、母とパートナーの助けもあってなんとか復調し、当日は元気に過ごすことが出来ました。

これから数回に分けて、パーティーの様子をアップしていきたいと思います。

お客さまも無事お帰りになり、さっきやっと皿洗いが終わり、日付も変わりましたので、今日はまずはお休みzzz・・・です♪

12/05/2008

庭のめぐみ





 やや遅いのですが、今週はじめに、春に向けて、やっと庭やベランダの植え替えをしました。

一番範囲の広い裏庭には、毎年200ポットくらい植えていたパンジー。けれど今年ははお休みです。
パンジーは春先に花がらを摘むのに、かなりの労力が必要なので、ちょうどその頃ある展覧会時にわずらわしくないように・・・思い切ってジキタリスもカンパニュラも止めました。

その代わり、花の時期の長いガーデンシクラメンを。
以前はシクラメンというと、室内のイメージが強かったのですが、最近は屋外用に小さめのものがたくさん出回っています。
渋めの赤と白を、クリスマスも意識して植え込み、私のガーデンスペースである2回のベランダには、それプラス、赤茶と白のパンジーを植えました。
パンジーは大好きな花ですが、選ぶ時はいつも、どの色もそれぞれに可愛らしくて、捨てがたく・・・。

毎年裏庭には、色はカラフルに、けれどあまり花の大きくないものを植えるのですが、2階のベランダは、あまりたくさんは植えられません。
そうなると、必ず選ぶ組み合わせが赤茶のものと、白のものの2種類です。
この組み合わせは、少し古びていて可愛らしく、それでいておしゃれな雰囲気がするので、とても好きです。

まだまだ苗は小さいのですが、徐々に大きくなって、春にはたくさんの花を楽しませてくれることでしょう。
今年も美味しい柿がなりました!ほとんどはサラダにして食べてしまうのですが、毎日食べても飽きない味。
小さな柚も、皮をほんの少し刻んでのせるだけで、なんでもない料理が、料亭(大袈裟?)の1品に変身します。
そして、柿の葉っぱ!
1枚1枚違う温かな色合いは、人間の力ではとても表現出来ない、自然の芸術です。




11/25/2008

11月の恒例行事もろもろ







 先日、毎年恒例のクリスマス会の招待状を出しました。

年末のウィークエンド、そして大人数とあって、なかなか毎年皆さんの予定は合いません・・・なのでいつもご招待したうちの何人かは、「今年は残念ですが・・・」と欠席の手紙や電話をいただきます。
けれど、もともとあった予定の後になんとか駆けつけて下さる方あり、休みをなんとか同僚に代わってもらおうと、未だ粘り「もう少し、返事待って下さい!」とおっしゃって下さる方もありで、頑張って用意をしている私たちも、「楽しみにして下さっているのだなぁ」嬉しくなります。

クリスマス会の準備で一番大変なのは、お料理。
リーズナブルな材料で、前もって下ごしらえのしておけるメニューを、毎年料理の本をひっくり返して探します。

そして次は試作。
ちょうど、パートナーが11月の末生まれなので、ここ数年は試作のメニューの並ぶささやかな誕生日パーティーをしています。
今年は子ども達のために、ミートパイを焼く予定ですが、フィリングがかたくならないための工夫を考え、試作を。
ドミグラスソースを加えることと、練り過ぎないようにしてみたら、ちょうどよい食感となり、夕食後には、大きな オーブンプレート1枚分のパイは、ほとんど無くなってしまいました。
 パートナーと出会ったのはちょうど4年前の今頃なのですが、お互いに大切に想い、尊敬し合える関係は、深まりこそすれ、全く変わりありません。
特に、彼と娘との関係は、「私の娘だから・・・」という範疇を完全に超えて、常に娘と向き合い、彼らだけの深い信頼関係を築いてくれました。
最近は、悩みの種類によっては、私ではなくパートナーにだけ心を打ち明けることもある娘。そんな時は、本当にパートナーの存在に感謝しますし、素直な心でパートナーと接する娘にも、なんだかとても感謝してしまいます。
 画像1枚目は、今年のクリスマス会の招待状。
2枚目は誕生日のブルーベリーゼリー入りのトライフル。
3枚目は、昨年編んだものをセラフィンが遊んで穴をあけたので、プレゼントを兼ねて残り毛糸で編んだパートナーの手袋。
野呂英作の糸を使いましたが、楽しい色がたくさん入っていて、編んでいて飽きませんでした。
そして4枚目は、手袋に穴をあけた張本人(犬?)、セラフィンです。
家と一体化して、ぐうぐう寝ています(笑)。



11/23/2008

友人達との京都の一日・・・駒井家住宅にて












 数日続いた寒さも緩み、穏やかな日差しが包む秋の1日、久しぶりに会う友人達と、京都に出かけて来ました。
メンバーは、私とパートナー、私の四半世紀の付き合いの友人K子、Sちゃんとそのご主人の5人です。

K子とSちゃんとは、中学時代の文芸部の仲良し。そして、Sちゃんのご主人は私のパートナーの大学オケの先輩。というのも、3年前に、人生初めてパートナーと、お互いの友人達に「縁結び」というのをやってみて、結果なんと半年でスピード結婚したという・・・今も幸せいっぱいの二人です。
結婚以来、横浜勤務だったSちゃん夫妻が、この夏から京都に帰ってきたので、久しぶりの再会! 

丸太町のイタリアンでランチを囲んで話に花が咲いた後は、鴨川沿いを出町柳まで、色づいた樹々の並木の下をそぞろ歩いて、叡山電鉄で茶山の駒井家住宅に向かいました。

実は今回のプランは、みんなに相談しながらも、いつのまにかなんとなく私の意見が通ってしまったような感じでした。
特にランチ後に移動する駒井家は、以前から行きたい!と私の憧れの家だったのです。
みんなにも喜んでもらえるかどうか、ちょっと心配だったのですが、着いて、駒井家に一歩足を踏み入れた途端、その心配が取り越し苦労であったことを感じました。
駒井家は、こじんまりしながらも、素晴らしい空間でした。
ヴォーリズ建築にいつも共通して感じる、住んでいた人の家を愛する心と、日々の暮らしを丁寧に送って来た息遣い・・・。

部屋に入るとまず、大きな窓からのやわらかな光が目にとびこんできます。
窓に近づくと、外にはあふれる豊かな樹木。

作りつけの家具は、大きすぎず、こじんまりとしていて、それがなんとも落ち着きます。
2階の駒井博士の書斎は、仕事をするには気持ちの良い広さの木製の古い (けれど丁寧に扱われてきた)机。

壁面にはもちろん、憧れの、ぐるりと作りつけの書棚。
ここにも、陽の燦々と降り注ぐ大きな窓が二つ、ありました。

一階には、博士が奥さんのために贈った、当時としては家一軒分という、高価だったピアノもありました。
きっと、大変仲の良いご夫婦だったのでしょう・・・。


そんな幸せそうな駒井夫妻にも、辛い時代があったそうで、この駒井家は戦後米軍の占領下となり、博士夫妻は敷地内の離れで生活するという数年間があったそうです。

ヴォーリズ建築をはじめ、時代を経た建物には、今の時代にない空気・時間が流れているのを感じます。
駒井家も、心を静かに沸き立たせるような、それでいて懐かしく包み込んでくれるような、素晴らしいものがありました・・・。


次は春に行こうかな。そこに着くまでにも、哲学の道のずっと続きだという疎水沿いの桜並木がありましたから。

さて、友人達とはおかげさまで充実した時間を過ごすことが出来ました。みんなに感謝です♪

帰り道、家へのお土産に、出町柳の「ふたば」で、豆大福を買うため、長蛇の列に並ぶことになりました(涙)。が、やはりここの豆大福は美味しい!と、帰宅して、かぶりついてほっと一息。

あぁ、いい一日だったなぁ・・・。











11/18/2008

オリジナルの洋人形とミシンの故障


 
 オリジナルの洋人形の衣装を、昨日から作っています。
アンティークドールでは無いので、あまりそれっぽくならないように・・・けれど、一昔前の欧羅巴のいいとこのお嬢さん風を心がけたつもりが、やっぱり徐々にアンティークドールの衣装のようになってきてしまっています。ムムム。
最初のイメージでは、全てシルクのベルベットで作ろうと考えていましたが、ベルベットの縫いにくさプラス、あろうことか長年連れ添ったミシンがとうとう壊れるという悲劇が起きてしまい、結局ベルベットは部分的に使って、コットンの肉厚のジャガード生地を使うことにしました。
画像ではまだ縫い合わせる前の、置いただけの状態です。
作業しながら、合間にミシン購入に向けてネットで下調べしていましたが、最初は自動糸切りやちょっとしたアルファベットの刺繍が出来るものに心が動き、その機種の最安値のお店を探していました。
が、ふと、
「刺繍なんてミシンで実際するかなぁ・・・やるんだったら手でするよなぁ・・・」
とか、
「自動糸切りなんて、今までのように鋏で切ればいいんじゃないだろうか。」
と、安価なミシンに傾きだしました。まぁ、いつものことです。

そのうち「もしかしたら・・・」と、壊れたミシンに向かい出し、フットコントローラーを、ある角度に保てばなんとか動き出すことが判明。右手でそれを操作すれば、左手だけでミシンをなんとかかけることが出来ました。
このミシン、もう17年も使っています。
これで娘が小さい頃、たくさんの洋服を縫いました。
その後は、インテリア雑貨を山のように製作しました。そして現在は、大きな人形の衣装を作る時に活躍してくれています。
私が自分で買ったものなので、機能も一番シンプルな、リーズナブルなミシンです。
でもやっぱり、出来る限り使いたいなぁと思うので、作業出来るうちは使い続けようかな。
当分は、片手のみのミシンかけ、逆にすごく腕があがったりして。

11/11/2008

フィーバーウィーク


 娘がヨーロッパに旅立ったこの1週間。
滅多にないこの機会、普段出来ないいろんなことをやろう!と、めいいっぱいに過ごすつもりでした。

おかげさまで、久しぶりに時間を気にせずのお出かけと、これまた時間を気にせずの人形作りその他で、充実した日々を送ることが出来ました。
 まず、一番の出来事は、火曜日にパートナーのお母さんが、親戚の結婚式で金沢から久しぶりにこちらに出てこられたこと。

折角だから、お疲れにならないように・・・と思いつつも、京都好き(そして京都通)のお母さんに楽しんでいただけるようなプランを一生懸命考え、母とパートナーの4人で、まずは待ち合わせの京都駅で、老舗の洋食屋さんでのランチ、次に電車で宇治の平等院へ出かけ、大好きな雲中供養菩薩像を見に行きました。

母とパートナーのお母さんは、この菩薩像を見たのは今回初めてだったのですが、予想通りとても気に入ってくれて、私たちにとっても嬉しかった一日でした。

帰りに立ち寄った甘味処で、仲良くみんなで同じものを注文。
お庭を前にしたテラス席だったので、歩いて少し疲れた身体には、自然の風がとても心地よかったこともあってか、竹筒に入った冷たくて甘いデザートは、大変量が多かったにもかかわらず、みんなぺろりとたいらげられてしまいました。

こちらのお店のメニューは、娘の大好きな抹茶づくしで、「今度は一緒に連れてこなければ!」と、早くも次の宇治行きを楽しみに思う私たち。


 木曜日は、「展覧会に展示する雛人形に何かを添えたい・・・」と、W氏の工房で、日がな1日、可愛らしいきんちゃくを作ってきました。
女雛の隣りには赤いおもちゃづくしの、お内裏様の隣りには黒い宝づくしのきんちゃくです。
その帰りには、オリジナルの大きな人形の襦袢の布が足りなかったこともあり、北浜から加美駅まで電車を乗り継いで、古布をもとめて来ました。
用事が済んだ時はもう6時くらいだったので、既に真っ暗。こんな遅くに気兼ねなく帰ることが出来るのも、大人だけの限定期間だけです。

 そして最後のお出かけは、土曜日の知り合いの方のフラダンスの発表会。
大きなホールで100組以上が出演する、まさにフラダンスの祭典でした!
普段あまり見ることの無いフラダンスは、下半身は大きく円を描くのですが、上半身はとてもたおやかで、母性や大きな自然を感じる世界・・・。
若くスレンダーな方よりも、むしろたっぷりとした体格の年配の方の踊りの方に、南国のそれらしさを見た1日。


それ以外の日は、ひたすら人形制作です。

今日はレディドールの麦わら帽子が出来上がりました!
5mm幅の麦わらのテープは、とてもミシンでは縫うことは出来ず、一針一針手で様子を見ながら縫って行きます。帽子の形にするのはなかなか難しく、思った以上に時間がかかってしまいました(汗)。

人形をやっていて思うのは、上から下まで、手作りできないものはないということ。
それが大変なのですが、満足感もあります。
今回の帽子も、ヴィクトリア時代の資料を見ながらの見よう見まねです。

けれどもいつものことながら、形になって行く喜びは何事にも変え難く、人形が嬉しそうな顔に変化するのを見たいがために、作業に没頭します。

娘が帰国するまでに・・・と思っていたこのレディ・ドールは、残念ながらまだ2,3日かかりそう。
けれど、徐々に完成して行くに連れて、自分の頭の中のイメージもはっきりしてきて、どこに何が必要か見えてきます。
後もう少し・・・。

そして明日には、娘の笑顔とたくさんのお土産話が待っています!!

11/07/2008

モールドの悲劇・・・。 


 ドイツからやっと届いたモールド、4つのうち3つが、無残にも割れていました・・・(涙)。

今までこんなことは一度も無かったのですが、自分のせいでは無いにしても、ショックです。


早速ドイツの発送元に連絡すると、割れたモールドの画像を送れとのことでした。疲れていましたが、頑張ってすぐに送ると、あちらも補償の手続きを申請したということ。

こちらも郵便局に問い合わせをしたり、いろいろネットで調べたりで、今日1日をつぶしてしまいました・・・あぁ、もったいない!
またドイツから送ってもらうにしても、かなりの時間がかかるでしょう。けれど、仕方ありません。
今日はこれから、こちらに着いた時の状況を文書にして送らなければなりません。いつも中学生英語で乗り切ってきましたが、ちゃんとした報告文なので、パートナーにまる投げして頼もうと思います。 (・・・いや、やっぱり自分のことは自分でやらにゃいかんかしら・・・?)

11/02/2008

旅行のお供の・・・


 この連休明けに、ヨーロッパへ旅立つ娘。
向こうの寒さは、こちらの冬以上なので、肌触りのよい毛糸を選んで、マフラーと手袋を編みました。適当に編んだものですが、それでも4種類の糸を使っています。
昨日の夜中にやっと編みあがり、とりあえずホッとして休みました。
ヨーロッパは、娘が5才のときに、イタリアとフランスに連れて行ったことがあります。けれど、当時は男の人が苦手だった娘にとって、特にイタリア人のサービス溢れる愛情表現はトラウマになってしまうほど受け入れ難かったようで、今でもその旅の思い出話になると、顔をしかめます。
あれから11年・・・今回の旅は以前のようなお気楽なものとは違い、自分達のレッスンや演奏会などもあるので、少々気の重いものとなります。
けれど、滅多にない機会、たくさん学んで経験を積んで帰ってきて欲しい。 (うらやましいことに、夜にはオペラ鑑賞もあるそうで、その時用のあらたまった洋服も、トランクには潜んでいます。)
娘の留守中、私はふだんのお弁当作りや早起きからも解放され、やりたいことをやろう!とわくわくしながら思案しましたが、やはりその答えは人形作り・・・・・・かな?いつもと同じやん・・・。
まぁとにかく、出かけた時と同じ笑顔で、娘が帰宅することを祈って!

10/22/2008

クリスマスカラーのぺティート



  大きなサイズのブリュを製作する傍ら、ぺティートサイズのブリュを作っていました。
意図したわけでは無かったのですが、出来上がるとクリスマスカラーです。
そういえば、クリスマスまであと2ヶ月! 例年のクリスマス会の招待状を作らねば・・・。
けれど、ばたばたと人形作業の毎日。なかなかそれ以外のことに時間が割けません。
2週間後には、娘がヨーロッパに旅立つので、その間に時間の余裕が出来るかな?
「1日25時間欲しい!!」 と、思っても仕方のないことを思いつつ、過ごしています。

10/14/2008

はこせこ(自分用?)





 この一週間、とても忙しくて、毎日電車に乗って出かけていました。

家が一番大好きな私にとって、外出が続くのは、イコール人形の作業もストップしてしまうので、疲れとストレスの溜まる日々でした。

もちろん、楽しいことや感動する出来事も、この慌しい日々にはあったのですが!


やっと人間サイズのはこせこも完成しました。

選んだ布は、W氏のお持ちだったものを見せていただき、一目で気に入ったもの。犬好きの私にぴったりの柄です。

昔は黄色という染料があまり無くて、珍しいそうです。

中には、ちゃんと鏡も入っているので、バッグに入れて使うこともできます。(もちろん、もったいないので、鑑賞用になるでしょうが・・・)

一番下の花柄のは、母が作りました。使用した古布は、私が見つけたもので、大変古いものなので、すぐに破れてしまうほどです。とても可愛らしい色合いで、好きです。


娘が成人式の時、どちらか使えるといいですが、娘が着物を着て成人式をするかどうかは、まだまだ分かりませんね(笑)。

私のはこせこは、展覧会のディスプレイに使う予定です。

10/09/2008

♪♪♪な気分♪



 今日は、人形を作っているものにとってはとても重要なアメリカの会社(私も粘土を愛用)が、もう完全にだめらしい・・・という衝撃的なニュースを知り、ネットの中であくせく粘土を探し回っていました。
でもやっぱり、国産のものしか無かった・・・。国産のものは使いにくいのです。
まだ使ったことのない、海外の他社の粘土を船便で送ってもらおうか、思案しているところですが、迷ってる場合じゃないかも。
展覧会までに、粘土不足で困るような状況に陥りたくないので、明日にでもメールで問い合わせをしてみようかと思います。

けれどこういう時は、悩んでも仕方ない!私は常に楽観主義なのです。


今朝焼きあがった人形を見ていた時、ふと思いついて、お雛様にしようと思って縫い上げていた着物を着せてみました。
本来着せようと思っていた人形には、大きさがやや小さかったのです。


すると、雰囲気にぴったり!

その時ちょうど窓から風が吹いてきて、髪をなびかせながら、気持ちのよい表情をしてくれました。

きっと、沈丁花の香りをかいでいるのかしら・・・?


お雛さまというよりは、よそいきを着た女の子といった感じでしょうか。人形の楽しそうな気分をお裾分けされました。

・・・なんというか、こういう瞬間があるから、人形を作るのを止められないのですよね。


今夜はこれから演奏会。

この♪♪♪な気分のままで、行ってきます!

10/05/2008

嬉しい贈り物



 

 こうやって、ブログをしたり、HPを開設していたりすると、自分だけの記録や想いを綴るだけなのに、思いがけずいろんな方と知り合うことが出来ます。

福岡にお住まいのNさまも、そんなお一人。

私のつたない日記に、よくメールで優しいコメントを下さります。もちろん、まだお会いしたこともありません。

けれど、私が嬉しい時は一緒に喜び、悩んでいる時は、ともに悩み・・・ネットという宇宙のように広い世界の中で、たまたま出会った私を、いつも大きく包み込んで下さる、大切な方です。

そんなNさまから、小包が届きました。

中には・・・赤くてなんとも可愛らしい、女の子の着物地が詰まっていました!

お孫さんの七五三のために、娘さんの着物を探しているときに見つけられたそうです。
Nさまの住まわれる土地では、女の子が産まれると、着物地を贈るという、ゆかしい慣わしがあるそうで、この布も、56年前にNさまに贈られたものだそう。

そんな大切なもの、私がいただいてよいのかしら・・・けれど、おはなしをいただいた時、すぐに 「ください!!」と言ってしまった、さもしい私です(恥)。

添えられたスミレのカードには、美しい文字で、Nさまらしい心遣いに溢れたメッセージがありました。

着物地も、贈られたエピソードも、Nさまのお心も、すべてをひっくるめて、私にとって嬉しい嬉しいプレゼント。

Nさま、本当にどうもありがとうございます。
展覧会の時、お会い出来るのが、本当に楽しみでなりません。

さて、せっかくの布、この健やかな元気あふれる可愛らしさを、上手く活かした衣装作りを、私なりにゆっくり考えます。
今思い浮かんでいるのは、洋のテイストを加えた着物。
似合いそうな人形も、ゆっくり選んで、製作して行きます。
そうでないと、折角の布がかわいそうですから・・・。

来年くらいに、このブログで、お披露目できるといいなぁ・・・。

10/02/2008

院展

 今年も院展に行って来ました。


もう、何度めになるでしょうか・・・?母が日本画が好きだったので、いつからか一緒に行くようになりました。

そのうちに、出品されている何人かの画家の方とも知り合いになり、年に一度作品を見せていただくのも楽しみになりました。

関西では、京都市美術館と心斎橋大丸に巡回するのですが、大丸だとどうしても、絵の大きさに対して会場が小さくせせこましいので、大体は京都へ出かけます。

京都市美術館は、建物もレトロで美しいのです。





院展で、最初に好きになったのは、水谷愛子さんの作品だったと思います。

まず目に飛び込んでくるのは、あたたかなその色彩ですが、その中に描かれていた小さな子供の、なんとも言えないあどけなさ、やわらかで無垢な雰囲気は、水谷さん独特の世界でした。


残念ながら、数年前に水谷さんも亡くなりましたが、それと重なるようにその頃から惹き込まれてしまう若手の作家さんがいます。


彼女の名前は宮北千織さん。最近は、宮北さんの作品がなんといっても一番の楽しみで・・・。



その画風は(私が今まで目にする機会があった院展の作品は)、オレンジ色が主体となっています。そして、そのオレンジのトーンの中に、いつも無数の色で描かれた細やかなもの(これが特に好きなのです)が散りばめられていて、優しい面差しの女性が描かれています。



彼女の絵の前に立つと、いつも心が湧き立ちます。

ぱぁーっと明るい光が差し込んできて、ときめきます。

私の好きなものが、詰め込まれている世界・・・でしょうか。



そして今回もう一つ、心を強く捉えた作品がありました。

作者は東儀恭子さんという方。タッチはもちろんですが、とにかくその独特の感性が素敵です。

これからの私にとっての注目株ですね。


今年の院展を見て思ったのは、宮北さんっぽい作品が何枚か目に付いたこと。
でも、それらはやっぱり、「っぽい」のであって、なんだか違う気がしました。少なくとも、私の琴線には引っかからない。

どんな作家さんの作品を見ても、どこか心惹かれるものに共通しているのは、個性があるということ。
その人らしさです。
作品が好きでも嫌いでも、印象に残るのはやはり、オリジナリティーのあるものです。

私もがんばろう・・・と分野は違うけれど、こっそり思うのでした。

10/01/2008

秋色の靴下

 
 久しぶりに、自分用の靴下が完成しました♪

靴下は、0号の輪針二本を使って編んで行くのですが、糸が細いため目数も66目と多く、おまけに同じものを2つ編まなければならないので、一気に編まないとなかなか仕上がりません。

けれど仕上がったものは、市販のものと違ってすぐに薄くなって穴があくことも無く、洗濯機で洗えるので、お手入れは大変楽なのです。

自分用にも過去何足か編みましたが、どうしても編む時の楽しさを優先して、ややカラフルな色を選んでしまい、結局はインドア用となってしまうことが多かったので、今回は意識して地味めな毛糸にしました。
結果、とても合わせやすく実用的なものが編みあがりました。

Spring forward という名前のパターンですが、私にとっては秋色の靴下です。

 

9/28/2008

彼岸花




 彼岸花を初めて見た時の記憶は、それから30年近く経った今でも、私の中に鮮烈に刻まれています。


従兄弟の家に遊びに行った時のこと。
私の住んでいる環境には無かった、田んぼのあぜ道をふざけあって歩いていると、前方に真っ赤な花の群れが、あちこちに大小の固まりを作って咲いていたのです。

駆け寄ってみると、その花弁とぐるりと取り囲んだひげは、まさに絶妙なバランスで、今まで受けたことの無い衝撃でした。
そう、花というよりむしろ、芸術品のようでした。

けれど、それにもまして驚いたことは、従兄弟が 「これ、彼岸花!」と、何のためらいも無く、ぽきっと折ってみせたことです。

・・え!? こんなすごい花、摘んでいいの・・・!???

けれど結局は、母に見せたさに、従兄弟と一緒にたくさん摘んで、持って帰ったのですが。


彼岸花・・・曼珠沙華とも呼ばれるこの花は、その時に従兄弟が教えてくれた通り、私は今でもそう呼んでしまいます。
この花の球根には、毒が含まれているそうで、確かに見方によると毒々しい花ですね。

6年前の秋にこの家に越してきた時、裏庭の土手の上に彼岸花の一群れを見つけた時の喜びは、この子供の頃の記憶とすぐに結びつきました。
そして、その後も秋が巡ってくるたび、また今年も会えたという親しみの気持ちに変化しながらも、やはり嬉しい気持ちにさせてくれます。
そして、同じく秋の到来を告げてくれる萩やセージの花達。
鈴虫やこおろぎの鳴き声とともに、この大好きな季節を楽しんでいます・・・。

9/19/2008

秋の夜長はKnitting!















 秋風が吹いて、朝晩が涼しく感じられるようになってくると、編み物がしたくなります。


そう、秋の夜長はなんと言っても、読書と編み物です。


と言いつつも、実は夏の暑い時期も、今年は編み物を手にする夜がありました。

11月に、娘がヨーロッパに行くので、その時に使う防寒用の帽子を編んでいたのです。

昨年の同じ頃のヨーロッパは吹雪だったというので、早めに用意を・・・と夏にひとつ。

毛糸屋さんで見つけたパターンは、外人の女の子の横顔が可愛い帽子。
娘に、
「これ、どう?」
と聞くと、

「わぁ、かわいい♪ ・・・でも、やっぱ外人さんだからいいんじゃない?」
と、弱気な発言。

そんなことないで、かなちゃんでも、結構イケると思うで~と仕上げた帽子です。



そして、これから肌触りが良くて、寒さから首をすっぽりと守る長めのマフラーと、手袋は昨年に編んでやりましたが、予備にもう一つ(手袋を無くしてしまったら、指がかじかんでピアノが弾けませんからね!)編む予定です。


編み物は昔から大好きなのですが、海外では男性が仕事帰りに編み物を持ち寄って、おしゃべりを楽しみながら編むニット・カフェが人気だそうです。なんでも、ストレス解消になるそうな。

私だったら、そんな場所では絶対に間違えてほどいてばかり・・・ということになりそう。今のところ、編み物は病院の待ち時間と夜のリラックスタイムだけで十分です。


もちろん、日中は人形作りを地道に頑張っています。今月は鋳込み作業や窯を稼動しながらなので、小さなぺティート・ブリュの衣装作りを並行してやっています。

リカちゃんサイズの小さな小さな人形。

けれど、衣装を着せると、立派な一人前のビスクドールに・・・。

9/16/2008

アイスボックス・クッキー



 
 「ママ、クッキー教えて!学校に持って行きたい!」
ということで、娘にクッキーを教えることとなりました。
希望は型抜きクッキーでしたが、まだ残暑真っ只中のキッチンでは、いくら冷蔵庫で生地を休ませても、手早く作業しないと、上手く抜けないので、今回はもう少し落ち着いて作れるアイスボックス・クッキーにしました。
まだピアノを練習中だった娘に、
「ママが材料だけ先に計っておこうか?」と聞くと、娘は渋い顔。そうかそうか、基礎からきっちりやりたいわけやな?よし、今日は時間がかかること覚悟で、娘にやらせることにしました。
お菓子作りは、計量が大切ですが、私はかなりアバウトです。もちろん、初めて作るものは、きっちり計りますが、慣れたものは誤差はオッケー。けれど今回は、本を見ながらきっちりと・・・。
2種類の生地を作るのも、お菓子作り初心者の娘には良かったようです。
まずはバニラの生地、そしてココア生地。材料は少し違いますが、同じ作業なので、後のココア生地の方が少し手馴れて早く出来ました。
生地を冷蔵庫で休ませ、模様を作るところは二人で。ここが一番楽しかったね!
焼いているあいだに後片付け。それも大切なこと。
最後には二人でオーブンの前に座り込み、ふっくらと焼きあがるクッキーに歓声!
ココアの甘い匂いの香る中で、早速お茶の支度です。
それにしても、二人でするお菓子作りも、賑やかで楽しいもの。たくさん作りすぎたので、おじいちゃんにもおばあちゃんにもおすそ分けです。
今度はココアの代わりに、娘の大好きな抹茶を入れてみようかな?
きっと、このクッキーの第二弾が作られる日も遠くありません!

9/10/2008

ダンケ・箕面店





 市松人形の着物用の古布を求めて、時々箕面まで車を走らせます。
先日は、人形用ではなく人間サイズの「はこせこ用」の古布を探しに出かけました。・・・が、なんと以前京都でとても気に入って、けれどはぎれしか無かったものと同じ生地を発見!(こんなことは、滅多に無いことなのです。)
しかも、古布にしては意外にお値打ち品だったので、購入して来年の展覧会用の着物をもう1着縫うことにしました。もう私の頭の中には、その着物を着て佇んでいる人形の姿が見えています・・・。
人形を作り始めた時は、上から下まで、全ての作業(中には、大工のようなことまで!)を手作業することに苦労を感じていましたが、だんだんに、それは歓びの作業となりました。
人形と向かい合いながら、「どんなのが似合うかな?」と考え、合わせて形にして行く工程は、本当に楽しいものです。
おかげで、家中、材料だらけで片付きませんが・・・(涙)。
「軽く食事出来る場所は?」と、古布店のオーナーさんに教えてもらった「ダンケ」は、その小さな入り口からも、何かありそう!な予感のするお店でした。
ドアを開くと、暗い店内は、木の板の床に、同じ木のテーブル。
一つのフロアーを工夫して、木材で様々な自然な間仕切りを配置し、いくつもの、それぞれに表情豊かなスペースが・・・。
きっと、行くたびに 「今日はどの場所で珈琲を飲もうか・・・」と、迷うのが楽しいだろう、素敵なお店でした。
そして、珈琲はバター焙煎という、独特の焙煎方法。とてもコクのある美味しい珈琲。
出口には、古いオルガン。
こんなお店が近所にあったら、いいでしょうね・・・。

9/08/2008

ミニ・サイクリング




 あぁでもない、こうでもない・・・と探していた自転車。
いざとなったら、「やっぱり、そうそう買い換えるものではないから、変速も付けておこう。」などなどで、結局は予算を軽くオーバーしてしまいました。(でも大丈夫。こういう時のために、500円玉貯金をしていたのですから!)
待ちに待って届いた自転車は、一見、思い描いていたよりもおとなしめのデザインでしたが、色はまさに私が日々愛飲している、ミルクティー色、同じ色のペダル、そしてプラスチックっぽくない(!)籐の前かごも付けてもらって、一応これでもカスタマイズカーなのです。
昨日は、一番の目的であった、Y池公園への2度目のサイクリング。
実は、1度目に行った時は、慣れないペダルこぎにへとへととなり、次の日は折角の演奏会に、筋肉痛の足で出かけるということになってしまいました(恥)。
でも今回は、変速機の使い方もよく分かり、前回は辛くて耐え切れずに自転車から下りてしまった坂道も、頑張って乗り越えることが出来ました!
それにしても、Y池公園は、広大で素敵な場所です・・・。途中のベンチで、水筒のお茶をひと口。
セラフィンを乗せてこられないのが、唯一の残念なことかな?(大きすぎて、前かごにとても入りません。)
このサイクリング、週に2度!と今は考えていますが、なにぶん運動不足の私。
森林浴も兼ねて、これからの季節はなるべく回数を増やしてみたいと思います。
家を出て、帰宅するのにちょうど1時間。それ以上でも以下でもないこの時間がまた、私の今の生活にピッタリだったりします。
 食料庫のおやつが無い!昨日はそんな日でしたから、もう20年も焼いている一番簡単で一番美味しいクッキーを、サイクリングに出かける前に急いで焼きました。
毎日帰宅が遅い娘は、このクッキーがあると聞いて、もらっていた葡萄を冷蔵庫にしまい、食料庫に飛んでいきました(笑)。
「私にも焼けるかなぁ?」
もちろん、焼けるよ!ママだって、かなちゃんの年頃にはいつもこれを焼いていたんだからね!


9/07/2008

林檎のお菓子






 秋の兆しを感じると、焼き菓子を作りたくなります。
それも、きまって林檎のお菓子。
いつも新物の林檎を箱で買うので、食料庫には、食欲をそそる林檎達が山盛りになっています。
夕食後に味わう、シンプルに8つに割ったみずみずしさも、もちろん最高なのですが、お茶の時間にはやはり、形を変えて、紅茶に合うおやつにして食べたいもの。
まだ残暑の厳しい台所で、汗をかきつつ作るドイツのアップルクーヘン。
一口食べて娘が 「手作りの味だ!」とにっこりした通り、この優しいスポンジの味は、なんの変哲もないけれど、だからこそ究極の家庭のお菓子なのではないかなぁ・・・と思います。
先日、娘の友達がトロンボーンの練習に我が家に来ることになった時のこと。
学校からの帰り道のメールで、
「○○ちゃんが今度来るけど、おやつとか、きばらんでいいで~。」と娘。
「いんや、きばる!!」と返信する私。
せっかくお友達が来るのなら、やっぱり手作りのお菓子をふるまいたいのです、どうしても!
とは言っても、凝ったお菓子を作ったわけでは無いのですが、同じ生地で、中身をかえて2種類焼いておきました。
恥ずかしがりやのお友達は、帰り道に娘へメールで、
「言えなかったけど、ケーキとても美味しかったですと伝えてね。」とのこと。
こんな一言は、本当にうれしいものです。
今度は、どんなのを作ろうかな?
一番下の画像は、初めて作った「緑のカーテン」です。
ご近所でも、たくさんゴーヤで緑のカーテンを作っていらっしゃいますが、うちのこのゴーヤはなかなか立派!今夜あたり、ゴーヤチャンプルーに変身することでしょう。
まだまだ暑い9月の、夏ばて解消のメニューです。